舞台『ガラスの動物園』が2021年12月12日(日)から12月30日(木)まで東京・日比谷シアタークリエで上演され、2022年1月に全国ツアーが開催される。岡田将生や倉科カナらが出演し、演出は上村聡史が担当する。
『ガラスの動物園』は、『欲望という名の電車』など数々の名作を残した劇作家 テネシー・ウィリアムズの出世作。1945年のブロードウェイでの初演以降、世界中で上演されてきた名作戯曲のひとつだ。
舞台は、1930年代のアメリカ・セントルイス。夫が家を出て以来、息子トムの収入を支えに女手一つで子供を育ててきた母アマンダが、内向的な娘ローラの行く末を案じ、トムの同僚であるジムに引き合わせようと計画を企てるところからスタートする。物語は、テネシー・ウィリアムズの投影とも言われるトムの回想で表現され、叶わぬ夢を抱きながらも懸命に生きる家族の姿や弱さ、悲しみなどを浮かび上がらせる。
そんな“追憶の芝居”によって展開される『ガラスの動物園』が、日比谷シアタークリエなどで上演される。キャストには、ドラマや映画、舞台で活躍する岡田将生をはじめ、倉科カナ、竪山隼太、麻実れいといった実力派が集結する。演出は、演劇大賞最優秀演出家賞や文化庁芸術祭大賞など、数々の賞に輝いてきた演出家・上村聡史が務める。
トム ・ ウィングフィールド:岡田将生
アマンダの息子でローラの弟。 一家の家計を支えるため、倉庫で働き、閉塞感のある毎日を送っている。実は文学青年で、いつか父親のように町を出ていくことを夢見ている。しかし、母と姉を見捨てるわけにはいかず、自分の身勝手さに葛藤し続ける。また、トムは物語全体の語り部としての役割も担う。
ローラ・ウィングフィールド:倉科カナ
トムの姉。子どもの頃の病気によって残った脚の障害が大きな コンプレックスとなり、 極度に内向的で、 孤立する癖がついてしまっている。ガラス細工のコレクションを「ガラスの動物園」と呼び、とても 大切 にしている。 彼女自身も 繊細なガラス細工のような脆い存在である。
ジム・オコナー:竪山隼太
トムの職場の同僚で、ローラが思いを寄せる 人物 。トムに 夕食に招待され、ウィングフィールド家を訪れる。ウィングフィールド一家に、ほんの一時の幸福と、残酷にも 揺るがない現実を突きつけることになる。
アマンダ・ウィングフィールド:麻実れい
トムとローラの母親。家族 を愛するあまり、叶わぬ夢や妄想が 彼女の日常を支配している。 優しい心を持っているが、 過去の幻想に縛られ、非常に活動的で理想が高く、現状に常に不満がある。他者を自分の尺度に当てはめようとし、 その 理想を押し つけてしまう傾向がある。 夫は家を出ており、音信不通。
1930年代のアメリカ・セントルイス。ウィングフィールド一家が暮らす アパートの一室 。
母・ アマンダ(麻実れい)は、過去の華やかな日々にしがみつき、子どもたちの将来について現実離れした夢を抱いている。息子のトム(岡田将生)は現在の単調な仕事と、 口うるさく指図するアマンダに対して嫌気がさしており、何とかして閉塞感のある日常から抜け出そうと考えている。トムの姉・ローラ(倉科カナ)は、極度に内気で、アマンダに通わされているビジネススクールもうまくいかず、ガラス細工の動物たちが心の拠り所である。
ある日、アマンダの言いつけで、トムは職場の同僚であるジム(竪山隼太)をローラと出会わせるために夕食に招く。ジムはハイスクール時代にローラが 淡い恋心を抱いていた相手だった。ローラは久しぶりにジムと話し、再び彼に心惹かれていく 。こうして一家には光が差し込んだかのように思われたのだが。
『ガラスの動物園』
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:小田島雄志
演出:上村聡史
出演:岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れい
<東京公演>
上演時期:2021年12月12日(日)~12月30日(木)
会場:日比谷シアタークリエ
住所:東京都千代田区有楽町1-2-1
チケット一般前売開始日:2021年10月2日(土)
料金:11,000円(全席指定)
取り扱い:東宝ナビザーブ、チケットぴあ(Pコード:506-832)、イープラス、ローソンチケット(Lコード:34773)、CNプレイガイド、セブンチケット、電話予約(TEL:03-3201-7777)
※電話予約は、10月3日(日)より残席がある場合に行う。
※急遽、公演情報などに変更が生じる場合がある。
※出演者並びにスケジュールを変更する場合がある。出演者変更の場合でも他日への変更・払い戻しはできない。
※未就学児の入場はできない。
※出演者の入待ち・出待ちはできない。また、出演者に対しての祝花や差し入れなどのプレゼントを預かることはできない。
【東京公演問い合わせ先】
TEL:03-3201-7777
<全国ツアー公演>
上演時期:2022年1月※詳細は後日発表