■小さな椅子
まるで生きているかのように、3本脚で駆け回るすずめの椅子。すずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた子供用の椅子で“動き出す”ように。この椅子の正体は宗像草太で、彼は、謎の猫・ダイジンによって“すずめの椅子”に姿を変えられてしまう。すずめと一緒に坂道を駆け上がったりと独特な動作に注目。
■白い猫...ダイジン
すずめの前に突如現れた、謎の白い猫。カメラの前で様々なポーズをとり、SNSでもその存在が拡散されているミステリアスな猫。人の言葉を話すことができ、扉が開く場所に度々出没しては、すずめたちを翻弄。すずめと草太(小さな椅子)は、逃げるダイジンを捕まえようと日本全国を旅することになる。
“災い”をもたらす扉を閉めるための鍵。すずめと草太は、鍵をもって日本各地で次々に開き始める扉を閉める”戸締まりの旅”をしていく。
また、すずめと草太に関わる重要キャラクターを演じるキャスト陣にも注目。映画『悪人』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、日本を代表する女優として知られる深津絵里をはじめ、歌舞伎役者であり、アニメの声優初挑戦となる松本白鸚、映画『ちょっと思い出しただけ』で主演を務めた伊藤沙莉ら豪華俳優陣が声を吹き込む。
■岩戸環(いわとたまき)…深津絵里
漁協で働くすずめの叔母。すずめが幼い頃から二人で暮らし、その成長を見守るが、過保護なあまりつい口うるさくなってしまう一面も。すずめが旅に出てしまったことが心配でならない。
■岡部稔…染谷将太
すずめの地元の漁協に勤めている環の同僚。ひそかに環(たまき)に片想いしている。
■海部千果…花瀬琴音
愛媛を訪れたすずめが出会う、同い年の快活な少女。実家は家族経営の民宿ですずめの良き理解者。
■二ノ宮ルミ…伊藤沙莉
女手一つで幼い双子を育てる、神戸のスナックのママ。ヒッチハイクをしていたすずめを拾う。すずめはひょんなことからスナックでお世話になる。
■宗像羊朗(むなかたひつじろう)…松本白鸚
草太の祖父。閉じ師の師匠でもあるが、現在は東京の病院に入院している。
■岩戸椿芽…花澤香菜
すずめの母。手先が器用で、料理や工作が得意。環の姉でもある。
『すずめの戸締まり』の劇伴を担当するのは、『君の名は。』『天気の子』に続き、新海誠作品3度目のタッグとなるRADWIMPS(ラッドウィンプス)。『名探偵ピカチュウ』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』などハリウッド作品の作曲チームに参加してきた映画音楽作曲家・陣内一真との共作で、音楽を創り上げた。
また、主題歌「すずめ」は、TikTokで人気を集めている十明(とあか)が歌唱する。
『すずめの戸締まり』のキャラクターデザインは、『君の名は。』『天気の子』に引き続き、田中将賀が担当。作画監督は土屋堅一、美術監督は丹治匠と『君の名は。』にも参加したメンバーで新海誠が信頼を寄せるスタッフが集結している。