企画展「どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄 ─100かいだてのいえとメディアアートの世界─」が、茨城県近代美術館にて、2022年7月2日(土)から9月19日(月・祝)まで開催される。
『100かいだてのいえ』などで子どもたちから人気を集める絵本作家・いわいとしおと、メディアアートの第一人者・岩井俊雄。一見するとまったく異なるジャンルのクリエイターは、実は同一人物だ。企画展「どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄 ─100かいだてのいえとメディアアートの世界─」は、その全貌に迫る初の展覧会となる。
1962年に生まれた岩井は、10歳の頃に母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、ものづくりに没頭。マンガやアニメを好んでパラパラマンガを描くなど、徐々にその創造性を開花させていった。その後、テレビ番組やゲームのソフト制作、電子楽器開発などに携わるようになり、娘との手作りおもちゃをきっかけとして、2006年からは絵本作家としての活動を開始、2008年には人気作となる『100かいだてのいえ』を刊行した。
『100かいだてのいえ』は、本を縦に開く画期的な絵本であり、子どもが数字の繰り上がりに悩んでいるのを見たことがヒントになって生まれた。会場では、さまざまな動物たちが暮らす部屋の細かな描写をはじめ、絵本の構造や印刷の手法にまでこだわりを凝らした絵本づくりの過程を、アイディアスケッチや下絵などを通して紹介する。
また、本展では、小学生の頃に手がけたパラパラマンガや大学時代の驚き盤などを複製し、実際に触って体験できるよう展示するとともに、《立体ゾートロープ》や《時間層II》など、平面から立体へと展開した映像表現を紹介。加えて、映像と音楽と人との一体化をテーマとしたメディアアートの代表作《映像装置としてのピアノ》も、20数年ぶりに展示する。
企画展「どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄 ─100かいだてのいえとメディアアートの世界─」
会期:2022年7月2日(土)〜9月19日(月・祝)
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30〜17:00(最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日(7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)は開館)、7月19日(火)
観覧料:一般 1,000円(870円)、満70歳以上 500円(430円)、高大生 730円(610円)、小中生 370円(240円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳などの持参者は無料
※夏休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
※9月15日(木)~19日(月・祝)は満70歳以上無料
※ウェブ予約が可能(オンラインでの「日時指定ウェブ整理券」(無料)取得者が優先入場。来館日の1ヶ月前より予約可能。詳細は美術館ホームページを参照)
【問い合わせ先】
茨城県近代美術館
TEL:029-243-5111