2022年に全国の美術館で開催される“絵本”のおすすめ展覧会を特集。東京はじめとする関東、関西、九州、東海など、全国各地でのイベント情報を紹介する。絵本原画の展示など、子どもの頃から親しんできた絵本の世界を堪能できる展覧会の開催スケジュールを随時取り上げていく。
東京・立川のプレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)で開催される企画展示「クマのプーさん」では、イギリス人作家のA. A. ミルンが執筆し、E. H. シェパードが挿画を手がけた「クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)」を紹介。シェパードが1950~60年代に描いたカラー原画約100点をミルンの文章とともに紹介し、「クマのプーさん」の世界観をじっくりと紹介する。
「クマのプーさん」
会期:2022年7月16日(土)~10月2日(日)
場所:プレイ ミュージアム (東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2F)
ちひろ美術館・東京で開催される展覧会「くらし、えがく。ちひろのアトリエ」では、絵本作家・いわさきちひろのアトリエに着目。くらしと仕事を大事にしながら、絵本画家としての自分の人生を切り拓いたちひろの生き方を、「神田の下宿」、「練馬の自宅」、そして「黒姫山荘」それぞれのアトリエで描かれた作品や彼女自身のことば、資料などとともに紹介する。
「くらし、えがく。ちひろのアトリエ」
開催期間:2022年10月8日(土)~2023年1月15日(日)
会場:ちひろ美術館・東京 (東京都練馬区下石神井4-7-2)
静岡市美術館で開催される展覧会「出版120周年 ピーターラビット展」では、ピーターラビットの誕生前夜から今日に至るまでの歩みを、貴重な原画や書籍、そしてぬいぐるみといった関連アイテムなど、約170点から紹介。なかでも、シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』の彩色画は、全点一挙に展示される。
「出版120周年 ピーターラビット展」
会期:2022年9月15日(木)〜11月6日(日)
会場:静岡市美術館 (静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階)
長野・安曇野ちひろ美術館で開催される企画展「谷内こうた展 ─風のゆくえ」は、絵本『なつのあさ』で日本人として初めてボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞した絵本画家、谷内こうたの初となる回顧展。絵本原画や雑誌の表紙絵、初公開作品など、初期から晩年の作品までを一堂に集め、資料とともにその画業をたどる。
「谷内こうた展 ─風のゆくえ」
会期:2022年9月10日(土)~12月4日(日)
会場:安曇野ちひろ美術館 (長野県北安曇郡松川村西原3358-24)
長野・安曇野ちひろ美術館で開催される「ちひろ美術館コレクション 絵本画家の絵の具箱展」は、絵本の画材に注目した展覧会。油彩、水彩、アクリル絵の具、パステル、マーカーなどの画材や、作家・作品によって異なる技法に焦点をあわせて、国内外の絵本作品を紹介する。
「ちひろ美術館コレクション 絵本画家の絵の具箱展」
会期:2022年9月10日(土)~12月4日(日)
会場:安曇野ちひろ美術館 (長野県北安曇郡松川村西原3358-24)