東京の文化学園服飾博物館では、展覧会「ヨーロピアン・モード 特集:アール・ヌーヴォー」を、2023年3月10日(金)から5月20日(土)まで開催する。
ヨーロッパのドレスには、時代ごとにスカートの形や丈、スリーブの大きさなどに流行を見ることができる。そこには、政治的・経済的・社会的な要因が作用している。たとえば18世紀には宮廷が流行の発信源であったものの、20世紀末には若者や大衆が担い手となった。
展覧会「ヨーロピアン・モード」では、18世紀から20世紀末まで、ヨーロッパを発信源とする女性モードの変遷を、社会背景とともに紹介。18世紀ロココ期の貴族が着用したドレス「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」や、19世紀後半のデイ・ドレス、ベル・エポックに活躍したキャロ姉妹によるイヴニング・ドレス、クリスチャン・ディオールが手がけたドレスなどを目にすることができる。
また、本展では、19世紀末から20世紀初頭に花開いた装飾様式「アール・ヌーヴォー」を特集。ブリュッセルやパリを中心に、ヨーロッパの各主要都市へと派生したアール・ヌーヴォーは、草花の蔓や女性の髪といった有機的な曲線をモチーフに、建築や工芸、グラフィックなどの分野で展開された。また、女性のドレスもアール・ヌーヴォーの影響を受け、この様式を特徴付ける曲線的なシルエットを反映した優美な装いが流行している。
会場では、エミール・ガレの工房による流麗なガラス器や、植物をモチーフとした装身具、アルフォンス・ミュシャの優美な女性を描いたポスターなどを展示する。
展覧会「ヨーロピアン・モード 特集:アール・ヌーヴォー」
会期:2023年3月10日(金)~5月20日(土)
会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
開館時間:10:00~16:30(4月21日(金)、5月12日(金)は19:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:日曜日、祝日
入館料:一般 500円、高校・大学生 300円、小・中学生 200円
※障がい者および付添者1名は無料
※予定は変更となる場合あり(最新情報については博物館ホームページにて確認のこと)
【問い合わせ先】
文化学園服飾博物館
TEL:03-3299-2387