特別展「アール・ヌーヴォーのガラス ─ガレとドームの自然賛歌─」が、九州国立博物館にて、2023年4月18日(火)から6月11日(日)まで開催される。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスを中心に起こった芸術様式、アール・ヌーヴォー。花や昆虫といった自然の造形をモチーフに、当時最新の素材や技術を用いたアール・ヌーヴォーの芸術は、絵画、工芸、家具、そして建築など、さまざまな分野で展開された。
とりわけ、ガラス工芸の分野でアール・ヌーヴォーを牽引したのが、エミール・ガレとドーム兄弟であった。特別展「アール・ヌーヴォーのガラス ─ガレとドームの自然賛歌─」では、世界有数のガラスコレクションを誇る長野・北澤美術館の所蔵作品を中心に、アール・ヌーヴォーのガラス作品を紹介する。
本展では、北澤美術館のコレクションのなかから、ガレとドーム兄弟によるガラス工芸の代表作を展示。ガレ作品では、ジャポニスムの影響を感じさせる《伊万里風縁飾蓋物》や、被せガラスの技法を用いた《蘭文双耳花瓶》などを展示する一方、ドーム兄弟の作品では《アネモネ文花瓶》や《シクラメン文小水差と杯》などを目にすることができる。
また、会場では、古代より続くガラス工芸の歴史も概観。古代エジプトの《コアガラス脚杯》、東地中海地域で制作された《コアガラス両手付尖底壺》、近代イギリスの《カットガラス栓付瓶》などを展示する。
特別展「アール・ヌーヴォーのガラス ─ガレとドームの自然賛歌─」
会期:2023年4月18日(火)~6月11日(日)
会場:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は夜間開館につき20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
※夜間開館の実施については変更となる場合あり
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、高校・大学生 1,000円(800円)、小・中学生 600円(400円)
※( )内は前売料金(2月10日(金)から4月17日(月)まで販売)
※上記料金で4階「文化交流展(平常展)」も観覧可
※大学生以下は学生証や生徒手帳を持参
※障害者手帳などの持参者および介護者1名は無料(そのほか、無料対象者については博物館ウェブサイトを参照)
【問い合わせ先】
TEL:050-5542-8600 (ハローダイヤル)