1775年にジュリアン マリー皇太后により、デンマーク王室御用達製陶所として開窯。
ロイヤル コペンハーゲン(Royal Copenhagen)は、1775年に開窯したデンマーク王室御用達製陶所。デンマーク王室の保護のもと、開窯されて以来240年以上に亘り、伝統とクラフツマンシップを受け継ぎながら、清楚で繊細な美しいテーブルウェアを世に送り出している。現在は、ヨーロッパをはじめ世界13か国以上で展開。
最初のディナーサービスに描かれた“ブルーフルーテッド”は、デコレーション番号「パターンNo.1」と呼ばれるようになり、世界中から絶賛を浴びた。中国をその起源と伝えられるこの象徴的なパターンは、1884年からアーティスティック ディレクターに就任したアーノルド クローのジャポニスムに影響を受けた感性によりさらなる洗練をかちえている。
そのなかでも、最も初期のデザインである「ブルーフルーテッド プレイン」のひとつひとつの裏には、数字の“1”が描かれている。もともと、「ブルーフルーテッド プレイン」という名前は、デンマーク語で「二枚貝に描いた」という意味の”Musselmalet”。フルーテッド(溝彫り)の形状が、貝や貝殻を連想させるからだとも言われているが、実際には、図案化された菊やキジムシロのモチーフに基づいている。
1790年、ロイヤル コペンハーゲンを象徴するもう一つのパターン、ハイエンドシリーズ“フローラ ダニカ”が誕生。デンマークの植物図鑑に収められた植物を選ばれた数名のペインターが忠実に描き、7~8回の焼成を経ながら24金の金彩を施した豪華なシリーズだ。
当初は国の科学水準の高さや国土の豊かさを示す重要な外交手段として重用されており、歴史的にも工芸品としても、デンマークの至宝と謳われる世界で最も優雅なディナーサービスとして、現在もデンマーク王室主催の晩餐会に使用されている。
1888年、アーティスティックディレクター、アーノルド クローは「ブルーフルーテッドフルレース」と「ブルーフルーテッド ハーフレース」を発表。
2000年、カレン キエルガード - ラーセンとの共同制作で「ブルーフルーテッド メガ」を発表。「ブルーフルーテッド プレイン」に由来するブルーフルーテッド パターンを大胆にデフォルメしたユニークなデコレーションが特徴。
2011年、ルイーズ キャンベルとの共同制作で「ブルーエレメンツ」を発表。ロイヤル コペンハーゲンの花のパターンがのびやかに咲き乱れるモダンな仕上がり。ブルーフルーテッド プレインに源をたどる、ブルーフルーテッド ハーフレースの縁取りと、フローラ ダニカの刻み目の縁取りを想わせるデザインが落とし込まれている。