中つ国の命運を分ける最終決戦がついに始まる。“ひとつの指輪”を破壊するという危険な使命を帯びたフロドとサムは、ゴラムを道先案内に燃えさかる滅びの山を目指していた。王としての務めを果たそうとするアラゴルンは、ますます増大する冥王サウロンの勢力を前に、数では劣る味方の軍勢を率いて死闘を繰り広げていた。“指輪”を担う者が旅の目的を遂げることに、一縷の望みを託しながら。