1613年6月29日、「ヘンリー八世」(発表当時のタイトル:ALL IS TRUE)の上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災。その後、断筆したウィリアム・シェイクスピアは自身の故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンの家族のもとへ戻った。20余年のあいだほとんど会うことのなかったシェイクスピアの帰郷に、8歳年上の妻アン・ハサウェイと娘たちは戸惑いを隠せなかった。
シェイクスピアは、17年前に幼くして亡くなった最愛の息子ハムネットを悼む庭を造ることを思い立つ。シェイクスピアの想像の及ばない、家族それぞれの思いとは?