⼀流レストランのスーシェフとして働くカティ。夢はいつか⾃分のレストランを開くこと。だが、シェフと⼤ゲンカして店を⾶び出し、ようやく⾒つけた職場は移⺠の少年たちが暮らす⾃⽴⽀援施設だった。質より量、まともな⾷材も器材すらない。不満をぶつけるカティに施設⻑のロレンゾは少年たちを調理アシスタントにするアイデアを提案する。フランス語がちょっと苦⼿な少年たちと、天涯孤独で⼈づきあいが苦⼿なカティ。料理が繋げた絆は少年たちの将来だけでなく、⼀匹狼だったカティの世界も変えてゆく・・・。
フランス映画『ウィ、シェフ!』は、天涯孤独のシェフ・カティが移民の子どもたちと料理で心を通わせ、彼らの生きていく道を支援していく様を描いた映画だ。移民大国フランスの実在するシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルにした物語。監督は、『パリ、ジュテーム』『イングロリアス・バスターズ』『インセプション』『ヒューゴの不思議な発明』など⼤物監督たちの下で助監督を経験し、初監督作『社会の⽚隅に』以降、フランスの社会問題を描く社会派コメディ作品を発表してきたルイ=ジュリアン・プティ。