胸に蝶の刺青を持つ金庫破りパピヨンは、無実の罪で、南米フランス領ギアナの監獄に送られる。移送中の船の中で、パピヨンは天才偽造職人ルイ・ドガと知り合った。ドガは金を狙ったほかの囚人たちに襲われるが、パピヨンが救う。そこから絆を深めていく2人。囚人たちは、劣悪な環境と苛酷な労働で、バタバタと命を落としていく。当初、脱獄意思の無かったドガも、生命の危機を前に気持ちが揺らぐ。パピヨンは、ついに脱獄を決意する。だが……。
映画『パピヨン』は、無実の罪で収監された男の脱獄劇を描いたアンリ・シャリエールの自伝的小説を実写化した作品。胸に蝶の刺青を入れていることからその呼び名がついた主人公パピヨンをスティーヴ・マックィーンが、パピヨンのバディとなる偽造紙幣の天才ルイ・ドガをダスティン・ホフマンが演じている。監督は、『猿の惑星』を手掛けた巨匠フランクリン・J・シャフナー。