東京の慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、展覧会「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊(がゆう) ─時空をかける禅のまなざし」を、2023年10月2日(月)から12月1日(金)まで開催する。
仏典などに頼らず、坐禅や問答といった実践的な修行を重視する仏教の宗派、禅宗。達磨によって中国で開かれた禅宗は、鎌倉時代に日本に伝えられた。この時、墨蹟や絵画などの中国文化も同時に日本へともたらされ、これらは宗教の枠組みを超えて、日本文化を育む土壌となっている。
展覧会「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊(がゆう) ─時空をかける禅のまなざし」は、水墨画や墨蹟など、禅宗にまつわる美術作品を紹介するもの。実業家の菅原通濟(すがわら つうさい)が母体を築いたコレクション「常盤山文庫」の名品と、慶應義塾の収蔵品をあわせて展示する機会となる。
会場では、墨や淡彩のみを用いて描かれた、禅の美術を代表する水墨画から、一休宗純筆、自賛《蘭図》や雪舟等楊筆《山水図》などを展示。また、鎌倉時代の《羅漢図》や祐周筆《海棠白頭翁図》といった絵画に加え、浙翁如琰筆《浙翁如琰筆偈》などの墨蹟も目にすることができる。
展覧会「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊(がゆう) ─時空をかける禅のまなざし」
会期:2023年10月2日(月)〜12月1日(金) 期間中に一部作品の展示箇所の入替あり
会場:慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)
住所:東京都港区三田2-15-45 三田キャンパス東別館
開館時間:11:00〜18:00
休館日:土日祝日(10月14日(土)、11月25日(土)は開館)、10月16日(月)、11月20日(月)
入場料:無料
【問い合わせ先】
慶應義塾ミュージアム・コモンズ
TEL:03-5427-2021