2014年6月28日(土)より全国で「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」が2週間限定で上映開始となる。人気SFアニメ「攻殻機動隊」の新シリーズ「攻殻機動隊ARISE」の第3話目となる今作だが、このエンディングテーマをショーン レノン、そしてコーネリアスが担当することが決定した。
『攻殻機動隊ARISE』は、公安9課、通称“攻殻機動隊”が結成されるまでの物語を描いた全4部作。第3部となる今回は、攻殻史上初となるラブストーリー。沈着冷静、完全無欠の9課のリーダー草薙素子が、これまで見せたことのない恋する女の表情をみせるという展開に、早くも大きな注目が集まっている。
そんな話題作のテーマを手がけることとなったショーンレノンだが、実はもともと攻殻機動隊の大ファンだったそう。それを知っていた小山田圭吾(コーネリアス)からオファーを受け、共演が実現した。オノ・ヨーコ率いるプラスチィック・オノ・バンドで共に活動するなど親交の深い2人だが、コーネリアスが作った曲にショーンが詩をつけて歌うことは初めて。曲のタイトルは『HeartGrenade』だ。悲しくも美しい、独特の世界観で彩られた楽曲は、作品を大きく盛り上げる。
ショーンは作品について次のように語る。
「『Heart Grenade』を最初に聞いた時は、彼の作ったメロディーはとても洗練されていて、歌詞をのせるのはむずかしそうだな、と少し懸念しました。圭吾は、『border:3 Ghost Tears』が、殺しを依頼された男が、その標的であるサイボーグ(義体)と恋に落ちるストーリーだと話してくれたんです。そのテーマに隠された内容がとても印象的で、すぐにインスピレーションが湧いて来て、それからはとてもスムーズに詩ができていきました。そもそも僕は、日本のアニメーションが大好き。『攻殻機動隊』も、最も好きな作品の一つ。周りにいるアメリカの友人たちも「攻殻機動隊」は大好きで、僕が音楽を担当することをとても喜んでくれています」。
最新情報として、クライマックスとなる『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』が、2014年9月6日(土)より2週間限定で全国公開されることが決定。また先日イタリア全土168館で上映された『攻殻機動隊ARISE border:2』は、同日の興行成績で初登場4位を記録した。さらにはフランス、台湾、韓国、イタリア、ドイツ、アメリカでの上映も控える『攻殻機動隊ARISE』シリーズ。全世界の注目を集める攻殻機動隊の新作そして主題歌は、ファンでなくともぜひチェックしておきたいところだ。
【作品情報】
攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears
原作:士郎正宗
監督・キャラクターデザイン・作画監督:黄瀬和哉
シリーズ構成・脚本:冲方丁
音楽:コーネリアス
演出:浜名孝行
キャスト:坂本真綾、塾 一久、松田健一郎、新垣樽助、咲野俊介、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆき、浅野まゆみ
エンディングテーマ:ショーン レノン コーネリアス「HeartGrenade」
■ストーリー
“ この義体が求める愛--- ”
恋人の義体技師ホセと逢瀬を交わす草薙素子の元に仲間となったバトーから西ノ内のビルで起きた爆弾テロの急報が届く。現場に急行し制圧するとテロリストたちはファイア・スターターと噂される超ウィザード級ハッカーにより偽の記憶が植え付けられ、更に主犯のカルディス人の胸にはかつてクザン共和国で起きたカルディス人独立戦争の英雄“スクラサス”のシンボルマークであるティアドロップ・ダガーの刺青が刻まれていた。それを見た素子は「スクラサスは戦争中に死んだはず」と断言する。同じ頃、山の手のダムで起きた爆発でひとりの刑事が殺されていた。その所持品には“人魚の脚(MERMAID’S LEGS)”という店名の名刺と、“エアリアル”というタグのついた義体の脚部が遺されていた。事件を捜査する新浜県警の刑事トグサは、クザン共和国水企業の代表者サイード博士にたどり着く。会議場の爆発物はなにか? ファイア・スターターの正体とは? ふたつの事件が交錯するとき、蘇ったスクラサスの狙いが明らかになる。
■攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone
2014年9月6日(土)、2週間限定で全国劇場公開開始