東京都現代美術館では、コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/特集展示 横尾忠則─水のように/生誕100年 サム・フランシス」を、2023年12月2日(土)から2024年3月10日(日)まで開催する。
戦後美術を中心とする東京都現代美術館の収蔵作品を、会期ごとに異なる切り口で紹介する「MOTコレクション」展。今回は、「歩く、赴く、移動する 1923→2020」と題した展示を行うとともに、前会期の横尾忠則、サム・フランシスの展示を、一部展示替えをして継続する。
「歩く、赴く、移動する 1923→2020」では、「歩く」「赴く」「移動する」をキーワードに、近代から現代にいたる作品を紹介。1923年の関東大震災直後に上京した洋画家・鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)が、被災地を歩いて描きとめたスケッチ《震災スケッチ》など、関東大震災にまつわる作品を起点に展示を行う。
会場では、版画家・藤牧義夫(ふじまき よしお)の代表作《隅田川両岸画巻》や、2020年の個展の際に制作されたオラファー・エリアソンの《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ─ポーランド─ロシア─中国─日本) no. 1-6》などを紹介。また、周辺地域とのつながりから企画された「MOTサテライト」を機に収蔵されたクサナギシンペイや光島貴之(みつしま たかゆき)、ワタリドリ計画の作品など、新収蔵作品も公開する。
一方、前会期に引き続き開催される「特集展示 横尾忠則─水のように」では、「水」の表現に着目しつつ、横尾忠則の作品を紹介。《葬列II》や《運命》、《意志の彷徨》など、1960年代の作品から近作まで、絵画とグラフィック作品約70点を目にすることができる。
また、同じく継続して開催される「生誕100年 サム・フランシス」では、サム・フランシスの大きな絵画のシリーズを展示する。
コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/特集展示 横尾忠則─水のように/生誕100年 サム・フランシス」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月10日(日)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、12月28日(木)〜1月1日(月・祝)、1月9日(火)、2月13日(火)
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下 無料
※企画展のチケットでも観覧可
■出品予定作家
石川直樹、桂ゆき、鹿子木孟郎、クサナギシンペイ、久保田成子、栗田宏一、中野淳、中村宏、尾藤豊、福田尚代、藤牧義夫、松本竣介、光島貴之、柳瀬正夢、横尾忠則、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)、アンディ・ウォーホル、オラファー・エリアソン、サンドロ・キア、ジェニファー・バートレット、 サム・フランシス、リチャード・ロング ほか
■同時期開催
・企画展「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月3日(日)
・企画展「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表」
会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月10日(日)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)