展覧会「六本木六軒：ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、2024年9月20日(金)から10月14日(月・祝)まで開催される。

家の彫刻作品6点を制作過程の映像とともに紹介

1970年代より建築やデザインの領域で活躍してきた、ミケーレ・デ・ルッキ。1951年イタリアに生まれたデ・ルッキは、1980年代、世界のデザインや建築に大きな影響を及ぼしたデザイナー集団「メンフィス(Memphis)」の主要メンバーとして活動し、以後イタリアの国内外でさまざまな建築プロジェクトを手がけている。

デ・ルッキは2004年より、木製模型の彫刻制作を通してフォルムの探究に取り組み、そこから建築プロジェクトの着想を得てきた。展覧会「六本木六軒：ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」では、家の彫刻作品「ロッジア」、新作を含む木製3点とブロンズ製3点の計6点を、制作過程の映像とともに日本で初めて紹介する。

デ・ルッキが、「ロッジア」において着目したのが、「間(あわい)の空間」という考え方であった。それは、建築の外と内を繋ぐ空間であるとともに、外の環境と内の生活が溶けあう場である。デ・ルッキは「ロッジア」の壁に、日本家屋で仕切りとして使われる障子と、ヨーロッパの住居における涼み廊下を彷彿とさせる要素を取り入れたという。また、素材に用いた木とブロンズは、人類が文明を形成したもっとも古く、高貴な物質であると、デ・ルッキは語っている。

本展では、デ・ルッキの「ロッジア」を通して、人々が他者、都市、あるいは自然とともに生きる場となる、建築のあり方について探ってゆく。

展覧会概要

展覧会「六本木六軒：ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」
会期：2024年9月20日(金)〜10月14日(月・祝)
会場：21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所：東京都港区赤坂9-7-6
開館時間：10:00〜19:00
※9月27日(金)・28日(土)は、「六本木アートナイト2024」の開催期間につき22:00まで開館
休館日：火曜日
入場料：無料