「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が2015年2月21日(土)から6月1日(月)まで、東京の国立新美術館にて開催。また、2015年6月16日(火)から9月27日(日)まで、京都市美術館で巡回展が開催される事も決定した。
誰もが知っているフランス・パリにあるルーヴル美術館。絵画や彫刻、版画など、所蔵している美術品の数は計り知れないほどで、来場者数は世界一を誇る。その、ルーヴル美術館の絵画たちが日本にやってくる。
ルーヴル美術館からやってくるのは、史上風前の数の著名な“風俗画”。“風俗画”とは、日常生活を題材として描かれた絵画のことで、制作された社会の状況や世相を反映してる。そのため描き方や表現方法は時代・地域によって様々。ルーヴル美術館の所蔵数だからこそ実現できる16世紀初頭から19世紀半ばまで、約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画の多彩な展開を、約80点の名画によって紹介する。
中でもマストな作品は、ヨハネス・フェルメールの『天文学者』。17世紀オランダを代表する画家フェルメールの円熟期の傑作であり、今回が初来日となる。これは第二次世界大戦中にはヒトラー率いるナチス・ドイツの手に渡るという数奇な運命をたどった作品で、ルーヴルを離れることがほとんどない作品のひとつなのだ。この機会を逃したら、日本で見られる日はなかなか来ないだろう。
他にも16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、17世紀フランスの風俗画を語るうえで欠かせないル・ナン兄弟、17世紀ネーデルランドを代表する、ヨーロッパ美術史の重要人物レンブラント・ファン・レイン、18世紀フランス・ロココ絵画の立役者たるブーシェ、シャルダン、そして19世紀レアリスムの旗手コロー、ミレー……。各時代、国の顔と言える画家たちの名作が飾られることとなる。
各国、各時代の名風俗画を鑑賞しながら、その時代や国へとタイムスリップする。そんなことが可能になるくらい絵画の世界へ引き込まれる、ルーヴル美術館でしかできない体験を日本で。待ちきれない展覧会となりそうだ。
ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
■東京展
期間:2015年2月21日(土)〜6月1日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
休館日:毎週火曜 ※5月5日(火)、26日(火)は開館。
開館時間:10:00〜18:00
※金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
入場料:一般1,600円(1,400)、大学生1,200円(1,000)、高校生 800円(600)
※()内は20名以上の団体料金。
※中学生以下無料。
※障害者手帳の所持者と付添の1名は無料。
・問い合わせ先
ハローダイヤル
TEL:03-5777‐8600
■京都展
期間:2015年6月16日(火)〜9月27日(日)
会場:京都市美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 124[岡崎公園内]
休館日:月曜日 ※7月20日(火)、9月21日(火)は開館。
開館時間:9:00〜17:00
※9月19日(土)、20日(日)は20:00まで開館。
※入場は閉館の30分前まで。
入場料:一般1,600円(1,400)、高大学生1,100円(900)、小中生 600円(400)
※()内は、20名以上の団体および前売料金。
※障害者手帳の所持者と付添の1名は無料。
※小中生は、日曜・祝休日は無料。
・問い合わせ先
ハローダイヤル
TEL:050-5542-8600