展覧会「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が、東京都美術館にて、2022年2月10日(木)から4月3日(日)まで開催される。なお、当初は1月22日(土)の開幕を予定していたが延期。東京での開催後、北海道、大阪、宮城に巡回予定だ。
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は、ドイツのドレスデン国立古典絵画館が所蔵する、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品を一挙公開する展覧会だ。ヨハネス・フェルメール初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》を中心に、レンブラント・ファン・レインやヤーコプ・ファン・ライスダールらの作品約70点を紹介する。
注目は、フェルメール初期の傑作とされる《窓辺で手紙を読む女》。同作は、1979年のX線調査で壁面にキューピッドの描かれた画中画が塗り潰されていることが判明。2017年の調査により、フェルメール以外の人物により消されたことが明らかとなり、翌年から画中画の上塗り層を取り除く修復を開始、2019年に修復途中の作品が公開された。そして2021年9月には修復が完了したことが発表され、所蔵館で一般公開された。
本展では、修復後の《窓辺で手紙を読む女》を、ドレスデン国立古典絵画館以外で世界初公開。名作の本来の姿を生で鑑賞することができる。加えて、修復プロジェクトの過程についても映像などで紹介する。
また、会場では、ドレスデン国立古典絵画館が誇る17世紀オランダ絵画の名品も、肖像画や風景画、静物画などに分けて展示。たとえば、17世紀オランダで重要な位置を占めた肖像画からは、レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》などを紹介する。
また、17世紀オランダの風景画は、以後の風景画の発展に多大な影響を及ぼすものであった。会場では、この時代の代表的な風景画家であるヤーコプ・ファン・ライスダールの《城山の前の滝》などを目にすることができる。
ドレスデン国立個展絵画館のコレクションの礎を築いたのは、ザクセン選帝侯アウグスト1世と2世であった。本展では、17世紀オランダ絵画のなかでも、彼らザクセン選帝侯がとりわけ好んだレイデンの画家による作品にも焦点を合わせ、ヘラルト・テル・ボルフ《手を洗う女》やハブリエル・メツ―《レースを編む女》などを展示する。
また、展覧会ならではのグッズにも注目だ。ともにオランダ生まれのフェルメールとミッフィーがコラボレーションし、愛らしい2種のぬいぐるみをはじめ、“手紙”がテーマの様々なグッズを展開する。また、展覧会スペシャルパッケージで包装されたパティスリー キハチのバウムクーヘンや、フェルメールにちなんだマイセン(MEISSEN)のマグ、フェルメールのサインをデザインしたビクセン(Vixen)の単眼鏡など、多彩なグッズが勢揃いする。
展覧会「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
会期:2022年2月10日(木)~4月3日(日)※2月14日(月)は臨時開室
※当初は1月22日(土)の開幕を予定していたが延期
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
休室日:月曜日(2月14日(月)、3月21日(月・祝)は開室)、3月22日(火)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 2,100円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,500円
※日時指定予約制
※チケットは、2022年2月4日(金)12:00より、オンライン・プレイガイドにて発売開始
※展示作品、会期などについては、 今後の諸事情により変更する場合あり
展覧会グッズ例:
・手紙を読むミッフィー ぬいぐるみ 4,400円
・手紙を書くミッフィー ぬいぐるみ 2,200円
※価格はいずれも予定価格
※一部商品は購入点数に制限あり(詳細は展覧会公式サイトほかにて告知)
■巡回展情報
・北海道展
会期:2022年4月22日(金)~6月26日(日)
会場:北海道立近代美術館 (北海道札幌市中央区北1条西17丁目)
・大阪展
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
会場:大阪市立美術館 (大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 (天王寺公園内))
・宮城展
会期:2022年10月8日(土)~11月27日(日)
会場:宮城県美術館 (宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)