DIC川村記念美術館が、東京・六本木の国際文化会館に移転。再開館時期については追って発表される。
1990年の開館以来、30年以上にわたって千葉・佐倉で活動してきたDIC川村記念美術館。20世紀美術を中心とするコレクションには、レンブラント・ファン・レインによる肖像画から、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールといった印象派の絵画、そしてマーク・ロスコの「シーグラム壁画」など、20世紀後半アメリカの絵画まで、幅広い作品が含まれている。
DIC川村記念美術館は、2025年3月まで開催されるコレクション展示「DIC川村記念美術館 1990-2025 作品、建築、自然」をもって、佐倉での活動を終了。休館を経て、そのコレクションを中核に、東京・六本木の国際文化会館へと移転する。
国際文化会館は、1955年、日本を代表する建築家である前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計により完成した本館と、近代庭園の傑作として知られる日本庭園を擁している。DIC川村記念美術館の移転に伴い、同館が所蔵するロスコの「シーグラム壁画」7点すべてを、国際文化会館が建設する新西館へと移設。妹島和世と西沢立衛による建築ユニットSANAA(サナア)が設計した常設展示室「ロスコ・ルーム」を開設する予定だ。
DIC川村記念美術館 移転
移転先:国際文化会館
住所:東京都港区六本木5-11-16
※再開館時期については追って告知