展覧会「生誕140年記念 石崎光瑤」が、東京の日本橋高島屋S.C.にて、2025年4月23日(水)から5月6日(火・振)まで開催される。京都文化博物館などでも開催された巡回展だ。
色鮮やかで華麗な花鳥画を数多く残した、近代京都画壇の日本画家、石崎光瑤(いしざき こうよう)。展覧会「生誕140年記念 石崎光瑤」は、光瑤の画業の全貌を紹介する、東京初の回顧展だ。
明治17年(1884年)富山に生まれた光瑤は、12歳の時、金沢で琳派を学んだのち、19歳で京都に出て竹内栖鳳に入門。大正元年(1912年)の第6回文展で初入選を果たし、第8回文展では、全面に卯の花と百合を描きだした《筧》で褒状を受賞するなど、頭角を現している。
光瑤は大正5年(1916年)から翌年にかけて、インドを訪れている。この地で古代建築や美術にふれるとともに、熱帯の動植物を精力的に写生した光瑤は、帰国後には旅行の成果として、色彩感あふれる花鳥画《熱国妍春》、《燦雨》を発表。近代京都画壇で地位を確立することとなった。その後、東西の絵画研究をとおして、光瑤の作品は深みのある洗練された作風へと変化。晩年は、大作《聚芳》に見られるように、大画面に余白を大きくとり、繊細な線描で花などを描いた作品を数多く残した。
本展では、初期から晩年にいたる、光瑤の代表作や資料など約40件を公開。出世作となった《筧》から、熱帯の花鳥を描いた代表作《燦雨》、伊藤若冲からの影響を感じられる《雪》、晩年の《隆冬》や《聚芳》まで、光瑤の作品の数々を目にすることができる。
展覧会「生誕140年記念 石崎光瑤」
会期:2025年4月23日(水)~5月6日(火・振) 会期中無休
会場:日本橋高島屋S.C. 本館 8階ホール
住所:東京都中央区日本橋2-4-1
開場時間:10:30〜19:30
※最終日5月6日(火・振)は18:00閉場
※入場はいずれも閉場30分前まで
観覧料:一般 1,200円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料
【問い合わせ先】
日本橋高島屋(代表)
TEL:03‐3211ー4111