『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督最新作、映画『コードネーム U.N.C.L.E.』が2015年11月14日(土)に公開される。
東西冷戦期を舞台に、米ソ両国の凄腕エージェントが、国境も政治的背景をも超えて手を組み、世界を揺るがす凶悪テロを阻止する壮大なストーリー。
TVシリーズ『0011 ナポレオン・ソロ』のリメイクとなる本作。「オリジナルのTVシリーズに脱帽しています。現代の観客にもすぐに受け入れられる映画を作りながら、同時に当時のエッセンスとユニークさを備え、できる限り独創的で、魅力があって、新鮮な作品にしたかったのです」と映画化についてガイ・リッチーが語るように、オリジナルを踏襲した時代物でありながら現代的でもある本作。
CIAで最も有能なエージェントであり、美しい女性には目が無いダンディなナポレオン・ソロ役には、『マン・オブ・スティール』でのスーパーマン役も記憶に新しいヘンリー・カヴィルを起用。本人は、「ウィットでチャーミングなキャラクターが、映像だけの面白さではない魅力を映画に加えている」と語る。
また、ナポレオンとは正反対の性格で、真面目かつ几帳面なイリヤ・クリヤキン役にはアーミー・ハマーが抜擢された。またアーミーは、ダイアレクトコーチにも就いてもらってロシア語訛りの話し方をマスターしたそう。KGBに史上最年少で入った超エリート・エージェントという役どころで新境地を見せる。
正反対な性格を持つ2人の男が繰り広げる映画の面白さについてガイは、「それが人生であるということです。人々がお互いのことを知る様になるというのは、誰もが共感する題材なんです。あと、男2人の駆け引き、そういう領域に僕は魅力を感じますね」とコメント。
物語のカギを握る科学者の娘ギャビー役にはアリシア・ヴィキャンデル。そのほか、エリザベス・デビッキ、デビッド・ベッカムやヒュー・グラントも出演するなど、豪華メンバーが勢揃い。
ヘンリー・カヴィルが「ベースはキャラクター。キャラクターの視点で描かれていて、さらにウイットに富んでチャーミングなんです。」と話すように、最近のスパイ映画と異なるのは、”人”に焦点を当てていること。舞台も現代ではなく60年代だ。
最新技術を備えたコンピュータも、ものすごいギミックを持った車もない。そんな時代だからこそ引き立つ斬新なアクションや、ユーモア溢れる粋な台詞の応酬、そしてクールなファッションに身を包んだキャラクターによる緻密な駆け引き。スタイリッシュな映像で描き出す、懐かしくも新しいスパイムービーだ。