若手俳優・女優として活躍する、三浦と水原はいま何を考えているのだろうか。
三浦:力強く推し出せないですけど、学ぶことですかね。
演じる役柄の人生だったり、職業だったり、そこから派生していく感情だったり、やらなければいけないことだったり。
それらを調べていくうちに、こういうことが起こりうるんだ、こういうことを乗り越えなければいけないんだということを知っていって…。そこから、どうやって乗り越えていったんだろう、人のつながりはどんなものなのだろうと、より細かに調べたり感じていくことができれば、人としての厚みが生まれるのではないかと思っています。
三浦:でも、使命感に駆られて勉強するということではなくて、自分のアンテナにひっかかったことだったり、純粋に気になった部分を聞いていく、調べていく。自分が興味を持ったことは、長く自分に残ってくれるはずなので、無理はしません。
三浦:人のために尽くすということの方が、自分のエネルギーの源になるのではないかということです。
物語の前半、後半を通して伝えていきたいメッセージは、自分のために何かをすることよりも、誰かのために何かをするということの方が、大きな力を発揮できるのではないか…ということだと思います。映画を通して、そのテーマを丁寧に伝えていけたらと考えていました。
それにミカサも、興味深いキャラクターですよ。何かを背負っている人間は、何かに秀でる(部分を持っている)と思うんですよ。それがより強く描かれていると思います。
水原:全然別物だと思うんですよ、見せるものが違うので。もちろん、表に出て表現するという意味では同じことかもしれないけど、やっているベースが違うので全く別ものだと考えています。
モデルの仕事をしてるときは、洋服を見せて、写真の中で存在しなきゃいけない。
女優の仕事に関しては、ある意味で一貫性がないというか。この作品はこの作品、違う作品になるとまた、キャラクターも年代も時代も違うので、準備するものもやること自体も全然違います。同じ仕事は二度とできないですから。
水原:例えば、今回の作品に関しては、アクション映画を観たりだとか、アクションの練習をしたりだとか、アニメを見たり漫画を見たりだとか。ミカサのことを考えるにあたって、彼女に自分がなるために準備すること、つまり役作りみたいなものをすごく時間をかけてやらなければならない。撮影をしている期間は長いですから、その間もずっと向き合っていかなければならないんです。
モデルに関しても、前日までに準備することはあります。例えば、下着の撮影をするにしても、その日に向けて体を綺麗に作っていきます。でも、撮影を終えてしまえば、それは終わりなんですよね。モデルは、いかに服を綺麗に見せるか、その写真の中で、いかにフォトグラファーに求められことをこなして、存在できるかということなので。
期間的にも体力的にも、負担というものがちょっとずつ違うのかなって思うんですよね。
水原:女優に関しては、年齢に関係なく、その年代に合った、そのときにできる役があると思うんです。モデルに関しては、旬のものだと思うんですよね、もうちょっと。消費が激しいなとも思います。でも、その分非現実的というか、アートに近い仕事だなと思っていて。
水原:今は経験が浅いので、現場でもがむしゃらに、自分が100%できることをやろうと思っています。ぶつかっていく、そこに向けてのエネルギーを高めていくことで、いい存在感を出せたらいいなと思っています。
水原:ドレス、シューズはサンローラン(Saint Laurent)です。
三浦:ジャケット、シャツ、パンツともに、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)です。
三浦:前篇の後半に人類の無念な気持ちや悔しい気持ちを払拭させる一瞬の出来事があるんですが、そこの威力と興奮というのはすさまじいです。そこから後篇に向けての流れも素敵なので、純粋に楽しんでいただけたらと思います。
水原:約束できることは、みなさんが観たことのない映像をお観せできること。初めて観るタイプの映像に仕上がっていると思います。また、劇場で観るタイプの映画だと思いますので、ぜひ足を運んでみてください。
■進撃の巨人
その日、人類は思い出した。
100年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した。
この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。
だが100年、壁が壊されなかったといって、今日、壊されない保証はどこにもない。
■ストーリー
超大型巨人によって破壊された壁の穴を修復すべく、外壁修復作戦に出発したエレン達であったが、巨人の急襲で窮地に陥ってしまう。
調査兵団を率いる”人類最強の男”シキシマによってその危機を免れるが、巨人は侵攻の手を緩めない。そんな中、手負いとなったエレンは、仲間のアルミンをかばい、巨人に飲み込まれてしまう-。誰もが絶望しかけたその時、謎の黒髪の巨人が出現し、他の巨人達を駆逐し始めたのだった。「この作戦に失敗したら、それで人類は終わる」
巨人はなぜ現れたのか。人類はなぜ戦うのか-。今、人類最後の反撃が始まる。
【映画情報】
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(前篇)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(後篇)
公開日:
前篇 2015年8月1日(土)
後篇 2015年9月19日(土)
原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中)
監督:樋口真嗣
特撮監督:尾上克郎
脚本:渡辺雄介、町山智浩
音楽:鷺巣詩郎
扮装統括:柘植伊佐夫
出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼
主題歌:SEKAI NO OWARI
©2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 ©諫山創/講談社