映画『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』が、2016年1月23日(土)より公開される。
原作は、2009年に月間漫画誌『ゲッサン』で連載がスタートした同名作品『信長協奏曲』。“織田信長が実は現代からタイムスリップした高校生だったら…?”という奇想天外な設定とポップな世界観で人気を博した。
2014年、このコミックをアニメ、ドラマ、実写映画と3方向から描く、一大プロジェクトが始動。第1弾となるアニメ版では、すでにドラマ主演が決定していた小栗旬がナレーションを担当し、つづくテレビ版では、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔、水原希子、山田孝之ら豪華キャストを迎え、フジテレビ初の“月9枠で放送された時代劇”として高視聴率を記録した。
現代からタイムスリップしてきた、主人公の高校生・サブローは、奇しくも同じ顔をした織田信長との出会い、そこから織田信長として生きることになってしまう。初めは逃げ腰であったが、桶狭間・上洛・金ヶ崎・浅井朝倉の戦いを経て、安土城を完成。天下統一も目前となった。
そして遂に、劇場版で最終章を迎える。舞台は、京都・本能寺。これまで史実を知らぬまま突き進んできた彼だったが、ふと手にした歴史の教科書から、間もなく自身(信長)が死ぬ運命にあることを知る。
死が迫りくるなか、運命に抗い生き抜こうと決意したサブロー。そこに、待ち受けているものとは…。サブローと織田信長、二役を演じる小栗の演技にも注目が集まる。
ファッションプレスは、劇場公開を目前に控えた小栗にインタビューを実施。役にかける思いや共演者とのエピソードについて話を聞いた。
素直に思ったことは、ほっとしてるということ。(テレビ版から引き続きだったので)本当に大変で、やっと終わったなという感じです。
一人で二役演じていたため、常に二つのことを考えていかなきゃいけないことが、精神的に大変でした。映画のときは、一日サブローの日、その次の日は織田信長の日、と分けて演じられたのでよかったのですが、ドラマの時は、朝はサブロー、昼間に信長、そして夜にサブローに戻らなきゃいけないこともあり、なかなかしんどかったですね。
同じ時代の人間で二役となると、演じ分けの際に、色々考えないといけないんですけど、今回は、現代人のサブローと、その時代を生きていた信長。全く異なる人間だったので、切り替えはしやすかったです。言葉使いも違いますし、全く考え方も異なるので、そんなに苦労せずにできました。
ただ、サブローは考えずに演じられる反面、信長の時は、考えることがたくさんあったので、スタッフの方々からには、話しかけづらいときがあったと言われました(笑)。
「戦のない世をつくる」という、とてつもない理想論を掲げて、それを本気で信じ続けているということが彼の一番の魅力かな。
僕も基本的に人が好きなので、人を信じやすい部分は共通しているところかもしれません。
体力的に、一番大変でした。鎧も重いですし。ただ、ずっと昔から乗馬の練習をしているので、馬に関しては苦労はありませんでした。乗る馬が変わると、それぞれ性格やリズムが違うので、慣れるのに苦労はありましたけど。
現場は同世代の役者さんが多かったので、雰囲気はよかったです。ただ今回(劇場版)は、家臣団との撮影があまりなかったんですよ。(山田)孝之さんと勝矢さんと撮影が一緒にいることが多かったので、京都での撮影のときは、毎晩のように飲み歩いていましたね。