『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ最新作『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』が、2016年10月29日(土)より全国ロードショー。
お酒を飲み、タバコは止められず、体重はいつもオーバー気味…。恋に夢中だがキャリアも大事という崖っぷちアラサー大人女子を描いた人気シリーズは、2作目の公開から11年が経った。
アラフォーになったブリジットは、なぜか未だ独身。セカンドシリーズでラブラブだった、マーク(コリン・ファース)は別の女性と結婚してしまい、彼女が愛した男ダニエル(ヒュー・グラント)は事故で亡くなっていた。
変わらず恋は低空飛行だが、キャリアだけは順調に進み、今ではテレビ局の敏腕プロデューサーに!手書きの日記はiPadへと変わり、iPhoneも使いこなすキャリアウーマンへと進化した。
しかし、そんな彼女にモテ期がやってくる!ハンサムでリッチ、性格もよいIT企業の社長ジャックと出会い、いつもの天然っぷりから彼と急接近。一方で、マークとも再会を果たすブリジット。なんと妻とは離婚協議に入っているという。昔の恋は忘れたはずなのに、またしても2人の男性に揺れ動くことに…。
ブリジット・ジョーンズを演じるのは、再びレネー・ゼルウィガー。マークは引き続きアカデミー賞俳優のコリン・ファースが演じる。そしてニューカマー・ジャック役にドラマ「グレイズ・アナトミー」のパトリック・デンプシーが抜擢された。
公開に先駆け、レネー・ゼルウィガーが来日。人気シリーズの11年ぶりの新作『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』に掛ける思いや役作りについて話を聞いた。
取り組むにあたり、一番興味があった部分です。進化している自分を見せなくてはいけない、でも同時に変わっていないところも見せないといけないと考えていたので。変化を挙げれば、仕事がうまくいっているところ。そして、1・2作目と比べるとあそこまでうぶではないんですね。
でも、変わらずロマンティストで楽観主義。まだ色々と悩みは抱えているし、自分がこうあるべきだという姿にはなかなか到達できていない。そういった部分は、彼女の魅力だと思うので変化させないようにしました。
新しい仕事・TVプロデューサーに就いていたので、『グッド・モーニング・ブリテン』というイギリスのテレビ番組の撮影現場へ見学に行きました。そこで、プロデューサーやディレクターに会ったんです。実は、本作に出ているアロンはこの『グッド・モーニング・ブリテン』のプロデューサーなんですよ。スクリーンで、彼は指揮を執る姿を見せていますが、実際に自分の番組の演出をしているところを見せてくれました。
これまで、カメラの前に出て番組に携わることはもちろんありましたが、カメラの向こう側、製作サイドから番組を見たことは初めてだったのでとてもいい経験でした。時間が足りなかったり逆に余ってしまったり。常に何かハプニングが起きそうな現場であることを学び、とても勉強になりました。
それと彼女のライフスタイルが大きく変化していたので、どうやって進化していったのか想像していきました。ファッションや見た目の部分は特に変化を出して、体形はだいぶスマートにしました。
ワクワク感と同時に恐怖もありました。私はブリジットが大好きなので、もう一度演じるチャンスをいただいたからには、絶対しくじりたくないと強く思っていて。今までと全く同じキャラクターを演じてしまって、自分が成長していないように思われては失敗ですし、作らなくても良かったのでは?!と言われる作品にはしたくなかった。様々な面でプレッシャーは感じていましたね。
本作だと、マーク・ダーシーに再会するシーンが好きです。彼女はマークと関係を持つとき、いつもタイミングが悪い。彼の気を引くためにいつも間違えた言葉をかけるんですよね。後になってそれに気が付くのも可愛らしい。それに、ジャックとの出会いの場面も最高。泥にはまってしまって。
ブリジットは本当にオープンで、自虐的で自由で。あんまり自分の未来とかを考えていない。そして、すごくひどい状況に陥るのに、なぜかうまくいってしまう。色々な部分がキュートで、大好きなキャラクターです。
もう彼は家族のような存在です。シリーズを通して、カメラの前で何度も恥ずかしい思いを一緒にしてきて。この16年の間に一緒に成長し、支え合ってきた。とても大切な存在です。
新シリーズに向けて2人で話し合ったのは、歴史を感じさせるような関係を見せること。慣れ親しんだ関係なので言わなくてもいいこともあるのですが、その部分はお互いに大切にしていたところです。
彼とはとてもいい関係でした。楽しい方で、気持ちを軽くしてくれる。『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』のプロモーションで、テレビやラジオなどに共に出演したのですが、バルーンアートやジャグリングなどをしていつも笑わせてくれる。会話も楽しいですし、一緒にいるとまるでゲームをしているような感覚です。
ただ、撮影に入る前、彼はこれだけ出来上がっている世界観に飛び込むことに怖がっていたんです。そのとき、私はみんな恐怖を感じていることが分かって。人々に愛されている作品なので、お客さんをがっかりさせるようなことはさせたくないし、失望させたくない。一緒に崖から飛び込むような感覚で、みんなが愛するものを壊さず守り抜こうと、共に作品に取り組んでいきました。
選べないの!どちらもハンサムだし、紳士的だし、優しいし、ブリジットと一緒になろうと必死になってくれる。ジャックは積極的でアメリカンな感性の持ち主だし、マークは保守的でザ・英国人といったムード。
でも、恋の相手は自分の好みで選べばいいと思うんです。どういう気持ちで一緒にいられるかを考えながら。恋愛って複雑で、全部好みのタイプに当てはまっていても、全然違う人に心が反応することもあるので、本当に難しいですよね。
作品を通してというよりは、6・7年前と比べると、私自身の人生に対する視点が変化しています。父がスイス人なのですが、彼の仕事に対する勤勉さや倫理はもちろん受け継ぎつつ、仕事に対するアプローチは変わってきました。ただ、今の方がより仕事が楽しめるようになってるのは確実です。
憧れる方はたくさんいるのですが、共通しているのは、社会的な奉仕心があって勇気のある人。私も勇気を持って、やったことないこと・やってみたいことにどんどんチャレンジしていきたいと考えているので。恐れていても、人に何を言われようとも、それらをは跳ねのけて進んでいく方には憧れます。
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』を公開前に、ブリジットをめぐる恋模様をひと足先にリサーチ。マークとジャック、果たしてブリジットの運命の相手はどっち!?
職業:大物弁護士
出会い:ママ主催の新年パーティー
恋のステイタス:バツイチ、現妻とは離婚協議中
ファッション:スーツがお決まり。
劇中では、トム フォード、ギーブス&ホークスを纏い、正統派の英国紳士スタイルで登場。クリスマスや新年はママが選んだトナカイのセーターを着るチャーミングな一面も。
プレゼント:日記帳。
前シリーズでブリジットの日記を盗み見たマーク。彼の悪口を書いていたブリジットは「怒っちゃった!?」と雨の中追いかけるも、マークは新品の日記帳を買ってくれていた。
職業:IT社長、デートアプリを開発した大金持ち
出会い:世界最大級の音楽フェス、グラストンベリー・フェスティバル。
恋のステイタス:独身。イケメンなので恋のライバルは未知数。
ファッション:オフィスもノータイで、抜け感のあるジャケットスタイル。
スクリーンでは、ポール・スミスを愛用している姿が確認できる。プライベートでは、クロスボディバッグやブルゾンなど、カジュエルウェアが好みのよう。
プレゼント:大きな花束&特製ジュース。
ブリジットの家を初めて訪ねたジャックは、大きな花束を抱えて登場。待ち合わせ時には、特製野菜ジュースを差し入れして、ブリジットの健康も配慮。
等身大の独身女性を描いて世界でヒットした『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ。実は、世界でベストセラーとなったヘレン・フィールディング著者の同名小説がベースになっている。公開前に過去の2作品もおさらい!
『ブリジット・ジョーンズの日記』は、2001年に公開され、30歳独身女性の等身大の恋を描いて大ヒット。主役のブリジットを演じたのは、1作目、続く2作目ともにレネー・ゼルウィガー。役作りのために、10kg以上体重を増やして本作に挑んだというのも、この物語をリアルにしているポイントだろう。
当時のブリジットは32歳。タバコとお酒が大好き、ポッチャリ、シングル、出版社に勤める平々凡々なOLだ。彼女の楽しみは、ゲイや同じシングルの女友達と飲み歩くこと。そんな彼女が、ダイエットして素敵な恋人を見つけるために、日々の出来事を日記に綴ることを決心する。これが“ブリジット・ジョーンズの日記”のはじまり。
一念発起した彼女に接近したのは2人の男性。親戚達が集まるパーティで出会ったバツイチの弁護士マーク、そしてずっと憧れだったハンサムで仕事のできる上司ダニエル・クリーバー。2人からのアプローチの間で揺れる彼女の恋は?
そんなストーリーが多くの女性たちの共感を呼んだ。
2005年に公開されたのが、『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』。前作でマークと結ばれたブリジットだったが、順風満帆なラブラブ生活という訳にはいかない。
マークの同僚であるレベッカ・ギリースが、悩みのタネだった。才色兼備、さらに性格もいい彼女。そんな彼女との浮気疑惑から、すれ違いが大きくなってしまったブリジットとマークの仲は険悪になっていく。そして、タイでの仕事でなんとダニエルと再会。またしても彼の誘惑が……。
さらに、ロンドンへの帰りに大事件が彼女の身に降り注ぐ。そのまさかの展開によって、ふたたびブリジットの恋も動き出す。上手くいきそうなのに上手くいかない。誰しもが経験したことのある恋愛の難しさをリアルに描いた2作目も、人気作品として知られている。
【作品情報】
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
公開時期:2016年10月29日(土)
出演:レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、エマ・トンプソン、ダン・メイザー
監督:シャロン・マグワイア
脚本:ヘレン・フィールディング、エマ・トンプソン、ダン・メイザー
原作:ヘレン・フィールディング
配給:東宝東和
(C)Universal Pictures.