展覧会「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」が国立科学博物館にて、2016年11月1日(火)から2017年2月19日(日)まで開催される。
隠れた線刻がライトで浮かび上がる壁画展示(イメージ)
© SPL Lascaux international exhibition
ラスコー洞窟は、フランス南西部に位置し、その内部には今から2万年ほど前に、クロマニョン人たちによって描かれた動物達の彩色画が存在する。600頭の動物とそのスケールの大きさ、豊かな色彩、技法の素晴らしさから、世界遺産にも登録されている。
本展では、ラスコー洞窟の全貌を紹介するとともに、高精度で再現された実物大の壁画展示によって、普段見ることのできない洞窟内部の世界を体感できる。また、クロマニョン人が残した彫刻、使っていた多彩な道具も公開する。
見所は、手作業で精密に復元された「身廊」と「井戸の場面」の壁画群。「身廊」は壁画に線を刻み、彩色するという他の洞窟内部には見られない特徴的な技法を用いて描かれている。本展の実物大壁画では、線刻をライトで照らすと、隠れた絵が幻想的に浮かび上がる。いくつもの謎に満ちた「井戸の場面」では、物語を感じさせる表現が並び、神秘的な世界観に間近で触れることができる。
《ランプ》ラスコー洞窟遺跡(フランス)出土、約2万年前、赤色砂岩製
フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵[フランス国立先史博物館(レゼジー)寄託]
Photo © RMN-Grand Palais (musée d’Archéologie nationale) / Loïc Hawon
また、クロマニョン人の芸術作品や、彼らが暗闇を照らすため使われていた国宝級の資料“ラスコーのランプ”を日本初披露。世界初公開の洞窟から出土した顔料も展示する。2万年前の彼らの文化、技術をリアルに感じることができる。
【開催概要】
特別展 「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」
会期:2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)
会場:国立科学博物館
住所:東京都台東区上野公園7-20
開館時間:9:00〜17:00
※金曜日は20:00まで。入館は各閉館時間の30分前まで。
休館日:毎週月曜日、12月28日(水)〜1月1日(日)、1月10日(火)
※ただし、12月26日、1月2日、1月9日、2月13日は開館。
チケット:一般・大学生 1,600(1,400)円、小・中・高校生 600(500)円、金曜限定ペア得ナイト券 2,000円
※()内は20名以上の団体券、前売り券の価格。
※金曜限定ペア得ナイト券は、金曜17:00〜19:30入場可、会場での当日販売のみ、男女問わず2名同時入場となる。
※未就学児は無料。障害者手帳持参者と付添者1名は無料。
※前売り券は8月1日(月)から10月31日(月)まで販売。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600