映画『光をくれた人』が、2017年5月26日(金)に全国で公開される。
原作は、41の言語に翻訳され全世界で230万部超のベストセラーを記録した、M・L・ステッドマンの小説『海を照らす光』。誰もいない孤島に漂流した赤ん坊を育てる決心をした灯台守の夫婦の愛情と、実の母親と出会ってしまうことで抱く葛藤、そして実の母親の苦悩を描いた作品だ。
“他人の子”を育てる灯台守の夫婦役を演じるのは、『それでも夜は明ける』などでアカデミー賞に2度ノミネートされたマイケル・ファスベンダーと、『リリーのすべて』で同賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。そして赤ん坊の実の母親役を、『ナイロビの蜂』でオスカーを手にしたレイチェル・ワイズが務める。
監督は、ライアン・ゴズリング主演の『ブルーバレンタイン』を手がけたデレク・シアンフランス。『光をくれた人』が公開された後、各紙から“号泣必至”と評された、胸を衝く泣きの物語を作り上げた。
ニュージーランド南島の人里離れた岬で、限られたクルーたちと共同生活を送りながら撮影を行った。それは、本当の夫婦のように世間から隔絶した状態。そんな時を過ごしたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルは『光をくれた人』をきっかけに交際に発展。そのリアリティは、つくられたものではなく2人の間の信頼、そして愛がつくったシーンなのかもしれない。
さらに、本作をより盛り上げるのは、登場人物たちが身にまとう衣装だ。本作の衣装は、映画『ネオン・デーモン』で、スタイリッシュでヴィヴィッドな世界観を表現したエリン・ベナッチによるもの。それとは一転し、本作では背景となる1920年の田舎の柔らかな空気感を完璧に再現。大量生産ではなく繊細な手作業によってつくられた、オフホワイトのニットやワンピースは、細部までリアリティが徹底されている。
孤島に暮らす灯台守の夫婦。
深い絆で結ばれた2人は愛する我が子を失い、悲しみに暮れていた。そこへ流れ着く小さな命。
オーストラリア西部の孤島ヤヌス・ロックで暮らす、灯台守のトムとその妻イザベル。ふたりは強い絆で結ばれていたが、イザベルは2度の流産に傷ついていた。そんな中、女の子の赤ん坊が乗った謎のボートが流れ着き、自分たちの娘として育てたいというイザベルの懇願にトムは折れてしまう。それから4年、愛らしく育った娘と幸せの絶頂にいた夫婦は、娘の生みの親のハナと偶然出会うことになる。絶望の中を彷徨うハナを見たトムは、正しいことをするべきだと悔い改め始めるが、イザベルには娘のいない人生など耐えられなかった。娘の本当の幸せは、夫婦の愛の行方は?苦悩の果てに二人が選んだ道とは──?
【作品情報】
映画『光をくれた人』
原題:THE LIGHT BETWEEN OCEANS
公開日:2017年5月26日(金)
監督:デレク・シアンフランス(ブルーバレンタイン、プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命)
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、レイチェル・ワイズ
原作:『海を照らす光』(M・L・ステッドマン/古屋美登里訳/早川書房)
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