ドキュメンタリー映画『不都合な真実』の続編となる、『不都合な真実 2:放置された地球』が2017年11月17日(金)に公開される。
2006年に公開された『不都合な真実』は、アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー映画だ。地球温暖化によって引き起こされる数々の問題を説いた衝撃的な内容で話題となった。
カンヌ国際映画祭で特別上映され大喝采を浴び、第79回アカデミー賞では2部門(長編ドキュメンタリー賞/主題歌賞)を受賞、ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットに。さらに、2007年には地球環境問題啓発に貢献したとして、アル・ゴアはノーベル平和賞を授与された。
10年の時を経て、その続編となる本作が完成した。世界的エコムーブメントが巻き起こった後のこの10年間で果たして何が起こったのか、カメラは衝撃の現実を映し出していく。
前作では見られなかった、必死の形相で、声を荒げ、祈るように使命を全うしようとするゴアの姿も追う。今も世界中を飛び回り、地球環境問題に取り組む人材の育成を支え、国際的に影響を与え続けている彼は、一体どんな「真実」を突き付けるのだろうか。
よく耳にする“記録的に暑い年”。既に異常気象が特別なことではなく、ごく日常的に聞く現象となりつつある現在。2017年、日本では、2つの大型台風が上陸し、東京都心では15日連続の降水となり、10月としては127年ぶりに長い連続降水を記録した。氷河は、グリーンランドだけで毎年平均2500億トン以上の氷が海に溶けている、夏になると北極の氷がなくなるのも時間の問題かもしれないと話す専門家もいる。氷河融解が続くと、海面が上昇し、各地に洪水を起こし、海抜の低い国の水没が目前してしまう。
ゴアは次のように話す。
「地球温暖化汚染の累計量は、広島クラスの原爆が4万個毎日爆発することによる排熱と同じくらいの熱エネルギーを溜め込んでしまう量。それが人類の文明の繁栄や我々を含む生命体を支えてきた気候条件や生態学的関係を変えてしまう。水の循環を破壊し、豪雨は毎回記録を更新し、洪水をおこし、土壌から水分を吸い上げ、干ばつを悪化させ長引かせている」
製作陣には、前作『不都合な真実』の監督であるデイヴィス・グッゲンハイムを筆頭に、当時のスタッフ陣が集結。さらに『スポットライト』に関わったジェフ・スコール、『グッド・ウィル・ハンティング』『キル・ビル』シリーズのプロデューサーであるローレンス・ベンダーが参加している。
なお『不都合な真実 2:放置された地球』は、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで開催される東京国際映画祭のクロージング作品にも選ばれている。
『不都合な真実 2:放置された地球』
公開日:2017年11月17日(金)
監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
製作総指揮:ジェフ・スコール、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー、ローリー・デイヴィッド、スコット・Z・バーンズ、レスリー・チルコット
製作:リチャード・バージ、ダイアン・ワイアーマン
全米公開日:2017年7月28日(金)
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