東京駅日本橋口前の大規模再開発により新街区「トウキョウトーチ(TOKYO TORCH)」が2028年に誕生。街区内には、東京の新たなランドマークとなる高さ約390mの超高層タワー「トーチタワー(Torch Tower)」、オフィスメインの高層ビル「常盤橋タワー」、そして東京駅前に広がる約7,000㎡の大規模広場「トウキョウトーチパーク(TOKYO TORCH Park)」などが整備される。
「トウキョウトーチ」は、これまで三菱地所が「東京駅前常盤橋プロジェクト」として進行していた、東京駅周辺で最大となる約3.1haの敷地面積に、10年超の事業期間をかけてビル4棟を建設する大規模複合再開発。当該計画地は、1960年代に日本の経済成長を支えるまち としての地位を築いた地。今回の大規模再開発ではこの歴史を大切にしながら、東京駅前という立地を最大限に生かし、未来を明るく灯すようなまちづくりを目指す。
4棟のビルのうち、地上37階・地下5階のA棟=「常盤橋タワー」が最も早く2021年6月末に竣工し、2022年3月末には「銭瓶町ビルディング」が竣工。そして、地下4階・地上62階のメインタワーであるB棟=「トーチタワー」、「変電所棟」及び街区中央に広がる大規模広場「トウキョウトーチパーク」が2028年3月末に竣工予定だ。
高さ350m超を誇る、地上62階・地下4階の「トーチタワー」には、都心最高層クラスの展望施設、ウルトララグジュアリーホテル「ドーチェスター・コレクション(Dorchester Collection)」、商業施設、大規模ホールなどを整備する。
53階から58階までに位置するウルトララグジュアリーホテル「ドーチェスター・コレクション」は、ブランドにとってアジア初進出となる。110室(予定)の客室やスペシャリティレストランなどを設け、日本が大切にする“おもてなし”と「ドーチェスター・コレクション」が培ってきた“究極のホスピタリティ”を融合した唯一無二のラグジュアリーな体験を提供する。
高さ300m超に位置するホテルからは、東京湾や都市の夜景、そして都心の杜から富士山までを一望できる。ホテルのシンボルとなる「スカイヒル(SKY HILL)」は、開放的な空間となっており、都会の真ん中、ビルの高層階という場所にも関わらず自然を感じられるオアシスのような場所だ。
61階および屋上階に位置は、屋外空間を併設した展望施設を設ける。この場所からも同じく絶景を楽しむことができ、都心を眼下に、遠くは富士山を望むことができる。
低層階部分、3階から6階には、現代の芝居小屋をモチーフとした約2,000席を備える大規模エンタメホール、地下1階から6階には商業施設が誕生。大規模ホールは、「常盤橋タワー」と「トーチタワー」の間に完成する約7,000㎡の敷地を誇る広場のコンテンツと連動し、多彩なイベントを展開していく。
商業ゾーンは、飲食店舗とエンターテインメント施設を中心とした構成になるという。銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」、自転車通勤者に対応可能な大規模駐輪場も整備される予定だ。
なお、高層部ホテル直上の59階から60階には大手町・有楽町・丸の内エリア初のラグジュアリーな賃貸レジデンスが導入される。
「トーチタワー」と「常盤橋タワー」の間には、地下に変電所棟となるC棟を備えた、約7,000㎡の広さを誇る大規模広場「トウキョウトーチパーク」が誕生。
「トウキョウトーチパーク」内には、全国の自治体の協力のもと、新潟県小千谷市の錦鯉が泳ぐ親水空間や、茨城県つくば市による高品質な4種のブランド芝を活用した芝生エリアを設ける。街区南側には、キッチンカーなどの出店も見据えており、東京駅至近にいながら“自然に囲まれるピクニック体験”もできそうだ。