寺山修司の「時計」に関する掌編15編と、気鋭の画家たちによる描き下ろし作品を収録した物語画集『寺山修司 時をめぐる幻想』が、2018年4月2日(月)に発売される。
同書は、1967年2月から1970年9月までの27回に渡って、寺山修司がシチズン(CITIZEN)の広報誌「Citizen Sales News」にて連載した「時計」にまつわる幻想的な物語15編を収録したもの。今回、シチズンが創業100周年を迎えることを記念し、それぞれの物語に現在活躍中の画家の絵を新たに加えて刊行される運びとなった。
連載開始時の1967年は、寺山修司が多くの表現者に影響を与えた演劇実験室「天井棧敷」を設立した年でもある。既存のスタイルに意義を唱え、常に新しいものを追求していた寺山修司。彼が書く、妖しく美しい「時計」をめぐる物語の世界に触れることで、身近にある「時計」について、いつもとは違う新たな思いを馳せてみてはいかがだろう。
【書籍情報】
『寺山修司 時をめぐる幻想』
発売日:2018年4月2日(月)
価格:2,300円+税
出版社:東京美術