映画『孤狼の血』の続編製作が、配給元の東映により正式に発表された。
柚月裕子による同名のベストセラー小説を原作にした映画『孤狼の血』は、昭和63年の広島を舞台に、暴力団系の金融会社社員失踪事件を追う刑事と、それを発端に激化する暴力団組同士の抗争を描いた作品。暴力団の壮絶な抗争を描いた名作であり、原作小説の原点でもある『仁義なき戦い』と警察小説を掛け合わせたような激しいストーリーで、熱き男達の戦いが繰り広げられる。
そして、映画の公開から2週間も経たない5月25日(金)、各方面からの続編を希望する声に応える形で続編製作が正式に発表。物語は原作小説の続編となる「凶犬の眼」をベースとし、撮影スタッフ・キャストの調整に入っていることが明らかとなった。
映画『孤狼の血』の主演で大上章吾役を務めた役所広司と、原作者の柚月裕子はそれぞれ下記のようにコメントを残している。
役所広司「続編は、第一作を遥かに超えるいい作品を期待しています。今後、色んな監督、脚本家、俳優たちがこのジャンルの映画で魅力が発揮される時代が来ると日本映画に活気が出るのではないでしょうか?」
柚月裕子「『荒磯に波』の東映△マークを見るだけで、心が震えました。続編は望外の喜びです。持てる力すべてを注ぎ込んでくださった東映とスタッフ、劇場に足を運んでいただいた観客の皆様には、感謝の言葉しかありません。あの狂熱と恍惚を、再び期待しております」
映画『孤狼の血』続編
公開時期:未定
原作:柚月裕子「凶犬の眼」(KADOKAWA刊)