グリム童話の名作「白雪姫」がお姫様から”ヒーロー”へと成長、斬新なストーリーによみがえった話題の映画『白雪姫と鏡の女王』。このロマンチック・ファンタジーをにさらなる輝きを与えているのが、2012年1月に惜しまれつつ亡くなった、日本が誇るコスチューム・デザイナー、石岡瑛子による豪華な衣装たちだ。
石岡瑛子は、舞台、映画、広告、グラフィックデザインなど様々な分野にわたって活躍し、その生き方までも全世界からリスペクトされる芸術家。『Mishima』(1985年)でカンヌ国際映画祭芸術貢献賞、『ドラキュラ』(1992年)ではアカデミー賞衣装デザイン賞に輝き、ビョークのミュージックビデオの監督や、2008年北京オリンピック開会式の衣装デザイン監督も務めた。また、『白雪姫と鏡の女王』のターセム監督の全映画作品の衣装デザインも担当している。
石岡がデザインした衣装の中でも、とりわけ注目なのがジュリア・ロバーツ演じる女王がまとう華やかなドレスたち。20色近い色とりどりのスワロフスキー・エレメントが手作業であしらわれ、その数なんと100,000粒以上。ゴージャスな輝きが、女王の存在感を一層ひきたたせている。
スワロフスキー・エレメントはスワロフスキー社が製造するクリスタル・エレメントのプレミアム・ブランド。創立以来、数多くのデザイナーに愛用され続け、映画の中でもハリウッド初期から美しく光り輝くジュエリー、コスチューム、セットにと、きらめきを与え続けている。名作『オズの魔法使い』や『ティファニーで朝食を』から、最近では『バーレスク』や『ブラックスワン』等の多くの作品に、印象的な輝きを添えてきた。『白雪姫と鏡の女王』では、ドレスの他にも、豪華絢爛な舞踏会のシーンをドラマティックに演出するシャンデリア6基にも使用され、圧倒的な輝きを放っている。
【映画情報】
『白雪姫と鏡の女王』
監督: ターセム・シン
出演: ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー
公開日: 2012年9月14日(金) 丸の内ルーブルほか全国ロードショー
配給: ギャガ
ストーリー:白雪姫は、宝石やドレスが大好きな継母ワガママ女王と2人暮らし。女王は隣国のリッチでハンサムな王子と結婚することで、富も愛も手に入れようと企むが、王子は白雪姫と恋におちる。2人の邪魔をしようとする女王の魔の手から逃れた白雪姫は、森で助けられた7人の小人のギャング団に仲間入りし、戦術や知恵を教えられる。果たして白雪姫は、お姫様から“ヒーロー”へと成長し、王国と王子を取り戻し、運命を切り開くことが出来るのか─?みんなが大好きな「白雪姫」とは何かが違う、新しい名作の誕生だ!