1950年代後半から今日にいたるまで、写真の第一線を走りつづける篠山紀信の国内美術館初の大規模な個展「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」が東京オペラシティ アートギャラリーで2012年10月3日(水)より開催される。
実物大の作品を使って展示実験中の篠山紀信(写真提供:東京オペラシティ アートギャラリー)
テーマの“写真力”とは何か?篠山は「写真の力が漲みなぎった写真」であり、撮られた者も、撮った者も、それを見る人々も、唖然とするような「尊い写真」だと言う。本展は篠山の主戦場である有名人のポートレートを中心に、50年間にわたり撮影されてきた写真の中から、とびきり「写真力」のある作品約120 点を選び、巨大な展示空間にあわせダイナミックに引き伸ばして、新たなストーリーのもと紹介する。
これらの作品は5つのセクションで紹介され、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体、美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)として展示。
さらに関連企画でトークショーが催され、篠山本人はもちろん、市川海老蔵や宮沢りえ、後藤繁雄なども参加予定だ。
篠山自身が「写真の神様が舞い降りてくれた」と認める決定的なイメージが、半世紀におよぶ時を越えて一堂に会する今回の展示は、篠山にとって美術館というメディアを舞台にした新たな挑戦だ。それはまた、われわれが生きてきた時代や社会を強く喚起するとともに、写真というメディアに内在する強力なエネルギーを体感できる場となるだろう。
【展覧会情報】
「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」
会期:2012年10月3日(水)〜12月24日(月・祝)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
TEL:03-5353-0756
開館時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入場料:一般1,000(800)円/大・高生800(600)円/中・小生600(400)円 ( )内は15名以上の団体料金
※同時開催「収蔵品展042 やさしさの気配」、「project N 50 榎木陽子」の入場料を含む
※収蔵品展入場券200円(各種割引無し)もあり、閉館の1時間前より半額、65歳以上半額。土・日・祝日の中・小生無料
※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料、割引の併用および入場料の払い戻しは不可
【関連企画】
「トークシリーズ」
①10月10日(水) 篠山紀信 ソロトーク
②10月14日(日) 野田秀樹×宮沢りえ×篠山紀信
③10月18日(木) 市川海老蔵×篠山紀信
④10月25日(木) 中村獅童×篠山紀信
⑤11月7日(水) 後藤繁雄(編集者/本展企画者)×篠山紀信
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (展示室内)
時間:19:15~
定員:各100名(全席自由/要予約)
料金:当日の一般入場券(一律1000円)が必要(夜間割引、学生割引等は適用なし)。展示の観覧は19:00まで
※未就学児童の同伴・入場は不可
※日時およびゲストは変更になる可能性あり、最新情報はウェブサイトで案内される予定
※申込多数の場合は抽選となる
トークシリーズ申し込みスケジュール:
①~③受付開始:9月4日(火) 12:00(ホームページからのみ申込)
申込締切:9月25日(火) 18:00
抽選結果通知:9月28日(金)までにメールで通知
④、⑤受付開始:9月26日(水) 12:00(ホームページからのみ申込)
申込締切:10月10日(水) 18:00
抽選結果通知:10月16日(火)までにメールで通知