展覧会「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が、2020年6月18日(木)から2020年10月18日(日)まで東京の国立西洋美術館にて、2020年11月3日(火・祝)から2021年1月31日(日)まで大阪の国立国際美術館にて開催される。入館はともに日時指定制となる。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に創立したイギリスの美術館だ。年間の入場者は、世界の美術館・博物館でもトップ10に入る約600万人を誇る。
ヨーロッパの著名な美術館の多くは王室のコレクションを一般公開することから始まっているのに対し、ロンドン・ナショナル・ギャラリーは英国民の代表である議会によって創設。その体系的なコレクションは、世界の多くの美術館の収集の手本になっているとも言われ、幅広く質の高い傑作の数々で人々を魅了し続けている。
また、所蔵する世界屈指の西洋絵画コレクションの貸し出しに慎重で、イギリス国外で大規模な所蔵作品展が開かれたことがない。
今回開催される展覧会は、創設200年で初となる、館外での大規模所蔵作品展だ。ロンドン・ナショナル・ギャラリーが誇る貴重なコレクションの中からウッチェロやティツィアーノ・ヴェチェッリオ、ディエゴ・ベラスケス、カナレットらの作品を始め、ターナー、コンスタブル、さらにはセザンヌ、ドガが描いた傑作全61作品が来日。そのすべてが日本初公開となる。
展覧会は、全7章で構成。“イギリスとヨーロッパの交流”をキーワードに、西洋絵画の歴史を辿っていく。17世紀オランダ絵画の重要な作品群を収集した第2章「オランダ絵画の黄金時代」では、光と影の画家として名高いレンブラントの《34歳の自画像》やフェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》といった巨匠の作品を展示する。
第5章「スペイン絵画の発見」では、スペイン絵画が評価されていった歴史を作品を通して紹介。18世紀のイギリスで高く評価され、ゲインズバラやレノルズにも影響を与えたムリーリョの《窓枠に身を乗り出した農民の少年》は、対作として描かれた同じ年頃の少女に向けられているあどけない笑顔が特徴的。質素な少年の風俗画から、甘美な画風が窺うことができる。
最終章となる第7章では、「イギリスにおけるフランス近代美術受容」と題し、19世紀フランスで進んだ近代絵画の改革がいかにしてイギリスにもたらされていったのかを紹介。注目は、ゴッホの《ひまわり》だ。
ゴッホは生涯で7枚、花瓶に生けられたひまわりの絵を製作。最初に描いた4枚は、南仏・アルルで、パリからやってくるポール・ゴーガンを迎えるために描かれたものだ。その内、ゴーガンの寝室を飾るにふさわしいと自ら認めサインを施したのは2枚。本作は、背景をそれまでの青から黄色に変え、さらに生命力あふれた1枚に仕上げたものである。
展覧会「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
※会期は変更となった、詳細は展覧会公式サイトを確認
■東京展
会期:2020年6月18日(木)〜2020年10月18日(日)〈日時指定制〉
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
休館日:月曜日(7月13日、7月27日、8月10日、9月21日は開館)、9月23日(水)
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は21:00まで)
※入館は閉館30分前まで
※6 月18日(木)~6月21日(日)は「前売券・招待券限定入場期間」につき、前売券・招待券持参者と無料観覧対象者のみが入場可能。
※一般の入場期間は、日時指定制を導入。日時指定入場券は6月23日(火)入場分~販売。
※購入済みの前売券、招待券は、期限内どの日程も有効。当日の混雑状況により、当日のみ有効の入場整理券が配布される場合や入場できなくなる場合あり。
※購入済み前売券は、希望者へ払い戻しも実施(7月31日(金)まで受付、詳細は公式サイトにて告知)。
※日時指定優先入場券(ファストパス)は全て払い戻し対応。
〈日時指定入場券(東京展)〉
チケット料金:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円
販売場所:スマチケ、読売新聞オンラインチケットストア、イープラス、ファミリーマート店頭Fami ポート
※国立西洋美術館での販売はなし。
※詳細は展覧会公式サイトを確認。
※心身障害者およびその付添者1名は、障害者手帳の提示により入場無料。日時指定券や入場整理券の利用は不要。入場時、会場係員に申告が必要。
※前売券・招待券を購入済みで、日時指定の入場を希望する場合は、前売・招待券用日時指定券(一般 200円ほか)を別途購入のうえ指定時間内に入場。日時を指定しない場合は、当日先着順での入場となる。
■大阪展
会期:2020年11月3日(火・祝)〜2021年1月31日(日)〈日時指定制〉
会場:国立国際美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:9:00~17:30(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:2020年11月16日(月)・24日(火)・30日(月)、12月14日(月)、12月30日(水)〜2021年1月2日(土)、1月18日(月)
※開館時間や休館日などの予定は変更となる可能性あり。
〈日時指定入場券(大阪展)〉
チケット料金:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円、中学生以下 無料
販売場所:読売新聞オンラインチケットストア(読者会員限定先行販売、9月12日(土)10:00〜)、ローソンチケット(一般発売、9月27日(日)10:00〜)
※国立国際美術館でのチケット販売はなし。
※心身障害者およびその付添者1名は、障害者手帳の提示により入場無料。
※前売券・招待券を購入済みで、日時指定の入場を希望する場合は、前売・招待券用日時指定券(一般 200円ほか)を別途購入のうえ指定時間内に入場。日時を指定しない場合は、当日先着順での入場となる。
※詳細は展覧会公式サイトを参照。
※各種前売券の払い戻しに関しては、展覧会公式サイトにて告知。
【問い合わせ先】
・東京展
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
・大阪展
TEL:06-6447-4680(国立国際美術館代表)