2019年桜シーズンに開催される全国の桜イベントを特集する。桜祭りや夜桜のライトアップ、お花見グルメをはじめ、デジタルアートと桜のコラボレーションや、美術館の名画で楽しむ桜のイベントなども紹介。見て、味わって、体験して、春の訪れを全身で感じられるイベントが盛りだくさんだ。
日本橋、八重洲、京橋エリアで開催される「日本橋 桜フェスティバル 2019 〜つながり、広がる日本橋・ 八重洲・京橋〜」の目玉は、デジタルアートと融合した新感覚のお花見体験。桜の木を再現したデジタルツリー「The Tree of Light -灯桜」は、葉1枚1枚に搭載された10万球のLEDが、音、風、人に反応する。さらに、福徳神社の参道・仲通り一帯が、桜のカーペットで桜色に染まるインスタレーション「サクラカーペット」なども登場。その他にも、夜桜のライトアップや桜グルメなどが登場。江戸桜通りや浜町緑道など、古くから桜の名所が多く存在する日本橋エリアで、コンテンツ盛りだくさんのお花見を体験してみて。
「呼応するランプの森 - ワンストローク、桜/Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Cherry Blossoms」
teamLab, 2019, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
空間に存在する人を察知したランプが光を灯すと、その光が次から次へと隣のランプへ伝播し幻想的な空間を作り出す「呼応するランプの森」。期間中の3月から4月は、桜の1色でランプが輝く「呼応するランプの森 - ワンストローク、桜」と、山吹、裏山吹、青山吹、花山吹、桃の5色の春の野山の色で輝く「呼応するランプの森 - ワンストローク、春の野山」を実施し、春らしい色で空間が彩られる。
マクセル アクアパーク品川の「サクラアクアリウム ディレクテッド バイ ネイキッド」では、海の世界にデジタルアートで描き出す桜景色の中で、イルカやペンギン、鮮やかな魚たちと一緒に最先端のお花見を楽しめる空間演出を施す。「花びら舞う、桜の海でお花見を。 」をテーマに、最先端テクノロジーによって海の世界に咲く満開の桜を描く。
すみだ水族館の新展示「桜とクラゲ」では、クラゲ水槽と並べた、長さ約50mの万華鏡トンネルに、桜の舞い散る映像を投影。水槽の中のクラゲと、桜の花びらが共にフワフワと浮かぶ幻想的な空間を演出する。またトンネルの中には、人の動きに合わせて映像が変化するインタラクティブな仕掛けも。歩く度に足元の桜が舞ったり、水の波紋が広がったりと、リアルな演出を楽しむことができる。
六本木・東京ミッドタウンでは、お花見イベント「ミッドタウン・ブロッサム」を開催する。ガーデンエリアに位置する全長約200mの桜並木では、昼はビル群の中で青く抜けた空とともに、夜はライトアップされた桜で、都会的なお花見を満喫できる。さらに、「シャンドン」とコラボレーションした都会の優雅な屋外ラウンジ「シャンドン ブロッサム ラウンジ」もオープン。「シャンドン ロゼ」とともにイベント期間限定メニューやスイーツを味わえる。また昨年好評だったドーム型のテント席「シャンドン スイート」も登場する。
「高輪 桜まつり2019」では、日本庭園の17種類にもおよぶ約210本の桜を見頃の時期に楽しめる。会期中は、桜にちなんだメニューや宿泊プラン、夜桜のライトアップに加え、日本庭園にて和太鼓や三味線、琴の和楽器演奏等、日本文化に触れるイベントも実施する。
六本木ヒルズ展望台 東京シティビューは、桜の名所を都内屈指の高さから見下ろす、“天空のお花見”体験ができる場所。「天空のお花見 2019」では、そんな“天空のお花見”体験と共に桜の最中やマカロンなどを並べた「さくら アフタヌーンティー」や限定オリジナルカクテル「桜花(おうか)」などの限定スイーツなどを楽しめる。
桜やチューリップなど春の花々が満開のサンシャインシティでのんびり過ごせるイベント「ひまつぶしピクニック」。期間中は、専門店街アルパ1階西入口に、約4mの花の巨大プランターが登場。プランターの周りのベンチでは、暖かな気候の中で、春の花々を眺めることができる。また、土日祝はキッチンカーも出店する。
「みなとみらい21 さくらフェスタ2019」の中心会場となる"さくら通り"は、約500メートルに103本の桜の木が並ぶみなとみらいエリアの桜の名所。期間中はそんな"さくら通り"の周辺施設をライトアップするほか、イベントなどが開催される。3月30日(土)には、"さくら通り"が歩行者天国となり、パレードや、綱引き、グルメストリートなど様々な企画を実施。また、周辺施設での関連イベントも開催予定だ。
神奈川・相模原の複合リゾート施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」では、関東最大級・2,500本の桜の中で楽しむ体験型お花見イベント「さがみ湖桜まつり」を開催。ただ桜を眺めるだけでなく、園内の乗り物「ペアリフト」で桜の上を飛んでいるような“空飛ぶ花見”や、空中アスレチック「天狗道場」での桜鑑賞など、あらゆる体験とマッチした新感覚のお花見を楽しめる。
歴史的な建造物が立ち並ぶ京都では、東寺、醍醐寺、平安神宮など各社寺にて春ならではの季節を楽しめる。また、この季節限定で夜間拝観やライトアップを行っている。
長崎・ハウステンボスでは、ヨーロッパの街並みに日本最多700品種のチューリップが咲き誇る「100万本の大チューリップ祭」が開催される。フラワーアートの展示やイルミネーションの他に、春の花代表“桜とチューリップ”のコラボレーションを見ることができる。他ではなかなか見ることができない桜とチューリップの織り成す美しいコントラストを、同時に楽しむことが出来る。
「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、無料観覧日、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」など、花を描いた名画全16点が並べられる。
上野・東京国立博物館の「博物館でお花見を」では、東京国立博物館の展示室に桜をモチーフにした名品が勢揃い。満開の桜の下で、陽気に宴を楽しむ人々の様子を描いた狩野長信作の「国宝 花下遊楽図屛風」や、美しい桜の下で、厳かに舞楽が奉納されている様子を表現した「舞楽図屛風」といった屛風など各時代を反映する春らしい作品が並ぶ。