映画『罪の声』が、2020年10月30日(金)に全国東宝系にて公開される。小栗旬、星野源が映画初共演を果たす。
塩田武士の小説「罪の声」は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で国内部門第1位を獲得したベストセラー。
多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」。会社施設へ放火、お菓子に毒物混入、そして企業を脅迫と、身代金取引の電話では子供の声が使われ、挑戦状が送りつけられるという事件だった。小説「罪の声」は、これをモデルにしたフィクションだ。それでも、作者の綿密な取材と着想が織り混ぜられており、“これが事件の真実だったのではないか?”と思わせる程のリアリティが話題を呼んでいる。
物語の主人公は、2人。すでに時効を迎えた昭和最大の未解決事件の真相を追う新聞記者・阿久津英士と、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの昭和最大の未解決事件に関わっていたことを知ってしまう男・曽根俊也だ。
映画では、『銀魂』シリーズや『君の膵臓をたべたい』『人間失格』など、話題作への出演が絶えない小栗旬と、園子温監督『地獄でなぜ悪い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、俳優・音楽家・文筆家として幅広く活躍している星野源が、運命が交錯する2人の男たちの姿を演じる。
阿久津英士(小栗旬)
大日新聞・文化部記者。社会部に駆り出され、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれる。
曽根俊也(星野源)
京都で、亡くなった父から受け継いだ「テーラー曽根」を営む二代目店主。父の遺品の中にカセットテープを見つける。
運命が交錯する2人を取り巻く、登場人物たちは以下の通り。
曽根亜美(市川実日子)
曽根俊也の妻。娘の亜美と俊也を温かく見守る。
曽根真由美(梶芽衣子)/若き日の曽根真由美(阿部純子)
俊也の母。病気のため、手術を受け、病院で療養中。医師から余命宣告されている。
曽根達雄(宇崎竜童)
俊也の叔父(父の兄)。30年以上前にイギリスで消息を絶っている。
水島洋介(松重豊)
大日新聞の広告子会社社長。元は社会部記者で、事件当時、自らが取材した事件の資料を英士に提供する。
鳥居雅夫(古舘寛治)
大日新聞・社会部事件担当デスク。昭和最大の未解決事件を追う特別企画の発案者。
生島千代子(篠原ゆき子)
阿久津と俊也が事件を追う中でたどり着く、事件に深く関わるが、消息を絶った生島一家の母親。
生島望(原菜乃華)
生島一家の娘。将来、映画の翻訳家を夢見るが、事件に巻き込まれる。
河村和信(火野正平)
俊也が父親の代から懇意にしているスーツの仕立て職人。
須藤みち(正司照枝)
阿久津と俊也が事件を追う中で出会う麻雀店の元オーナー。
監督は、『いま、会いにゆきます。』『涙そうそう』『ハナミズキ』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『ビリギャル』など幅広いジャンルを手掛ける土井裕泰。脚本は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」「アンナチュラル」「空飛ぶ広報室」、『図書館戦争』シリーズなどの野木亜紀子が担当する。
本作の主題歌は、ドラマ「テセウスの船」で話題を呼んだUruが担当。本作のために書き下ろした「振り子」は、映画を何度も鑑賞し、幾度となく訂正を加えて書き下ろしたという。映画の世界観を盛り上げるUru渾身の楽曲にも注目したい。
平成も終わりを告げようとするとき、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男がいた。新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、残された証拠を元に取材を重ねる毎日を過ごしていた。そして30年以上前の事件の真相を追い求める中で、どうしても気になることがあった。なぜ犯人グループは、脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか。
京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。何となく気に掛かり再生すると聞こえてきたのは、幼いころの自分の声。それは30年以上前に複数の企業を脅迫して、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件で犯行グループが使用した脅迫テープと全く同じ声だった!やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かうのだった。
映画『罪の声』
公開日:2020年10月30日(金) 全国東宝系にて公開
出演:小栗旬、星野源
脚本:野木亜紀子
監督:土井裕泰
原作:塩田武士『罪の声』(講談社)
配給:東宝