東京国立近代美術館で、夏イベント「MOMATサマーフェス」が開催される。期間は2019年7月19日(金)から10月6日(日)まで。
東京国立近代美術館の「MOMATサマーフェス」は、企画展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」や、所蔵作品展「MOMAT コレクション」を中心に、ナイトミュージアム、野外で楽しむビアバーなど、様々な企画を実施する夏イベントだ。
企画展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」は、『アルプスの少女ハイジ』『赤毛のアン』『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』を生んだアニメーション映画監督、高畑勲の業績を総覧する初の回顧展。宮崎駿らとのチームワークを絵コンテなどの資料から検証し、絵を描かない高畑の“演出”の秘密を紐解いていく。
「MOMATサマーフェス」期間中は会場外エントランスに『アルプスの少女ハイジ』の写真撮影スポットが出現。7月21日(日)には、展覧会をより楽しめる講演会「高畑勲の革新的アニメーション演出術」も開催される。
所蔵作品展「MOMAT コレクション」では、13,000点を超えるコレクションから厳選した約200点の作品を展示。明治から現代まで日本美術の流れをたどることができる。
「MOMATサマーフェス」期間中は重要文化財の和田三造《南風》をはじめ、1950-60年代の古代ブームに関するデザイン、工芸、「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」にちなんだ“時間”や“動き”にまつわる絵巻、写真などの作品を観賞することが可能だ。
毎日14時からは、約3作品をガイドスタッフや参加者との会話を楽しみながら鑑賞する「所蔵品ガイド」を実施。さらに「MOMAT サマーフェス」期間中7、8月の金曜の夜には、参加者とトークを交わしながら1作品を掘り下げて鑑賞する「フライデー・ナイトトーク」も行う。MoMA ニューヨーク近代美術館など世界のミュージアムでも利用されているスウェーデン製のギャラリーチェアを使うのもこだわりだ。
また、コレクションによる小企画「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」も開催。新収蔵品の丸木俊(赤松俊子)《解放され行く人間性》をはじめ、草間彌生、宮本和子、出光真子、鷹野隆大などの代表作を展示する。
金曜・土曜はナイトミュージアムとして21時まで開館。お得な夜の割引料金で観覧することもできる。
また、芝生の緑が心地よいガーデン・カフェも、夜はビール、ワイン等のドリンクとフードを味わうビアバーとして楽しむことが可能。レストラン「ラー・エ・ミクニ」のキッチンカーによるガーデン・カフェが前庭にオープンするほか、金曜・土曜の18:00から限定でパスタやスパイシーフライドポテトなどレストランからのデリバリーメニューも登場する。
【詳細】
東京国立近代美術館「MOMATサマーフェス」
期間:2019年7月19日(金)~10月6日(日)
会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日、9月16日、23日、10月14日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火)
開館時間:火曜~木曜・日曜10:00~17:00、金曜・土曜10:00~20:00
※「高畑勲展」会期中(7月2日~10月6日)の金曜・土曜は21:00まで(入館は閉館30分前まで)
■観覧料
1.企画展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」
一般 1,500円、大学生1,100円、高校生600円
※入館当日に限り、同時開催の下記2、3の展覧会も観覧可能。
2.所蔵作品展「MOMAT コレクション」
3.コレクションによる小企画「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」
一般500円、大学生250円
※金曜・土曜の17時以降のみ一般300円、大学生150円(※7/19~10/6 限定で大学生無料)
■「高畑勲展」記念講演会「高畑勲の革新的アニメーション演出術」
開催日:7月21日(日) 14:00~15:30
場所:地下1階講堂
※当日10時より受付にて整理券配布(先着130名)、申込不要、聴講無料、要観覧券(半券可)。
講演:叶精二(映像研究家、亜細亜大学講師)
■所蔵品ガイド
時間:毎日14:00~15:00
場所:1階エントランスに集合
■フライデー・ナイトトーク
開催日:7月19日(金)、26日(金)、8月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23日(金)、30日(金)
時間:各日19:00~19:25、19:30~19:55
場所:集合場所は1階エントランスで確認。
※いずれも申込不要、参加無料、要観覧券。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)