星野リゾートは「星野リゾート リゾナーレ那須」を、2019年11月1日(金)、栃木県・那須町にオープンする。
「リゾナーレ」ブランド4軒目となる宿泊施設「星野リゾート リゾナーレ那須」は、栃木県北部・那須岳の山裾、標高約500mに位置する約4万2千坪の広大な敷地を保有。日本初の「アグリツーリズモリゾート」をコンセプトにした宿泊施設であり、東京から新幹線とバスで約1時間半という立地で、農作物を育む地域の風景に親しみながら、アグリツーリズモを楽しむことができる。
イタリア語でアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)の造語であるアグリツーリズモとは、都会の喧騒から離れその土地の農体験や自然体験、文化交流を楽しむ観光の形。ヨーロッパ発祥と言われ、イタリアを中心に世界各国で広がりを見せている。
施設内やその周辺に広がる畑や田んぼは、「アグリツーリズモリゾート」の主軸となる場所。「アグリガーデン」では地元農家からアドバイスを受けた有機の農法を参考に、畑の耕耘(こううん)から肥料づくり、野菜やハーブの種まき、収穫まで一連の農作業を実践する。畑や温室「グリーンハウス」では、通年約80種類以上の野菜やハーブを育てる予定だ。
畑などでは、その日の農作業をスタッフがファーマーとしてゲストにレクチャーする「ファーマーズレッスン」を実施。収獲体験だけでない、幅広い農業体験を楽しむことができる。また「アグリガーデン」内のグリーンハウスでは、作物を無駄にしない農家の暮らしをヒントにしたワークショップ「農家の手仕事」や、さまざまな種類のハーブを自由に摘み、ハーブティとして楽しむ「オリジナルハーブティづくり」も開催する。
農業を感じる食事も、「星野リゾート リゾナーレ那須」の特徴の1つ。「アグリガーデン」で栽培する野菜やハーブの一部は、ワークショップだけでなく、季節や収穫量に応じて各レストランやカフェでも活用される予定だ。
メインダイニングは、リゾナーレ八ヶ岳、トマムに続く、3つ目の「オットセッテ(OTTO SETTE)」。那須では、イタリアのトスカーナ州の郷土料理をフルコースへと昇華させたメニューを提供する。素材は地域の生産者たちが育て上げた旬の食材。料理と共に、ソムリエがセレクトしたイタリアの自然派ワインを堪能することもできる。
ビュッフェレストラン「シャキシャキ(SHAKI SHAKI)」では朝食と夕食を取ることが可能だ。朝食は、野菜の食感をダイレクトに楽しむサラダや、15種類のパン、高原で育った牛乳などの和洋ビュッフェを提供。夕食は、イタリア料理の冷菜や温菜が並ぶビュッフェに加えて、日替わりでローストビーフや豚肉のポルケッタなどのメインディッシュをテーブルに届け目の前で切り分ける。
「POKO POKO」内の「ブックス&カフェ(Books&Cafe)」では、ランチに石窯で焼き上げた本格的なイタリアンピッツァを提供する。また、アグリガーデンの野菜やハーブを一部使用した素材でトッピングを行う、一日数組限定のピッツァづくりも開催。焼き上げはスタッフが行うため、本格的なピッツァを味わえる。その他、アイスクリームやコーヒーなどのカフェメニューも取り揃える。
「星野リゾート リゾナーレ那須」では、農業体験に加え、地域の自然環境を活かしたアクティビティを楽しむことも可能。早朝の森での散策をはじめ、紅葉の落ち葉をかき集めて作る焼き芋づくりや、雪遊びなど、季節に合わせたアクティビティが用意されている。