新進気鋭のスタジオA24手掛ける最新作、映画『WAVES/ウェイブス』が2020年7月10日(金)に公開。
A24は、第89回アカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』をはじめ、『レディ・バード』、『ヘレディタリー/継承』などの話題作を手掛けてきた映画制作会社。青春映画、ホームドラマ、ホラーといったあらゆるジャンルの作品を、斬新な切り口でフレッシュな物語にアップデートしてきた。今では、アメリカ映画界の最前線に立つ存在だ。
そんなA24が新たに手掛けるのは、傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。時代や国境を越えて誰もが体験する青春の挫折、恋人との別れと 出会い、親子の確執、家族の絆、そしてすべての傷を癒す愛といった普遍的なテーマを、少ないセリフながらとても繊細に、現代的な手法でトレイ・エドワード・シュルツ監督が描写していく。
物語の中心人物となるのは、4人の登場人物。『イット・カムズ・アット・ナイト』に続いてのトレイ・エドワード・シュルツ監督とタッグを組むケルヴィン・ハリソン・Jrと、Netflixドラマ「ロスト・イン・スペース」で注目を集めたテイラー・ラッセルが兄妹役を演じるほか、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実績も持つルーカス・ヘッジズなど、若手実力派キャストが集結している。
主人公・タイラー(ケルヴィン・ハリソン・ジュニア)
成績優秀なレスリング部のエリート選手として活躍する高校生。厳格な父親ロナルドとは距離を感じつつも、家庭には恵まれており、何も不自由なく生活を送っていた。ところがある日、不運にも肩を負傷し、医師から選手生命の危機を告げられる。恋人との関係も危うくなり、自分を見失っていく…。
エミリー(テイラー・ラッセル)
タイラーの妹。家族におきた悲劇から心を閉ざしてしまう。事情を知りながらも、好意を寄せてくれるルークと出会うことで、次第に心を開いていくがー。
ルーク(ルーカス・ヘッジズ)
エミリーに好意を寄せる青年。エミリーと恋に落ちるが、実はルークもエミリー同様、心に大きな傷を抱えている。
アレクシス(アレクサ・デミ―)
主人公・テイラーの恋人。テイラーの選手生命が絶たれたあと、彼の子供を妊娠していることに気付く。
スクリーンの中を躍動するサウンド、カラー、ストーリーが、観るものにいまだかつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせるという点で、A24の作品は他を寄せ付けない。目に映るすべてが登場人物の心情に寄り添い、観ているものに大きな“共感”をもたらしてくれる。
なかでも、『WAVES/ウェイブス』では音楽に注目したい。フランク・オーシャンをはじめ、ケンドリック・ラマー、アニマル・コレクティヴ、カニエ・ウェスト、レディオヘッドといった錚々たるアーティスト達の、今の時代を映す31曲を採用。それぞれの音楽が登場人物の感情とリンクするような選曲となっている。