映画『あの頃。』が、2021年2月19日(金)に公開される。主演は松坂桃李。
原作は、“神聖かまってちゃん”の元マネージャー・劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)。ハロー!プロジェクトのアイドルへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた物語を、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』など、次々と話題作をリリースしている監督・今泉力哉が実写化に挑む。
脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』「ひとりキャンプで食って寝る」などで監督・脚本を手掛けてきた冨永昌敬が手がける。
ハロー!プロジェクトのアイドルにどっぷりハマり、“ハロプロオタク”と化する主人公・劔樹人(つるぎみきと)を演じるのは、『娼年』『新聞記者』『蜜蜂と遠雷』などの話題作に出演し続けている松坂桃李。
劔は、大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし彼女なしの底辺の生活を送っていた。しかし、ある日松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにのめり込み、やがて仲間たちと共に遅すぎる青春の日々を謳歌することになる。
松坂は出演に際し、「誰しもが持っているであろう"あの頃"。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺った時、自分も"あの頃"に触れた時、ふと感じ入るものがありました。」とコメントしている。
剣が出会う個性豊かなオタク仲間たちにも注目。『今日から俺は!!劇場版』で好演した仲野太賀や山中崇、本作が映画初出演となるお笑いコンビ「ロッチ」コカドケンタロウなど、個性豊かな俳優陣が集結した。
コズミン(仲野太賀):藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者
ロビ(山中崇):石川梨華推しでリーダー格
西野(若葉竜也):痛車や自作のオタグッズを制作するオタク
ナカウチ(芹澤興人):劒がオタク仲間と出会うきっかけを作るCDショップの店員
イトウ(コカドケンタロウ):ハロプロ全般を推すオタク
その他にも、劔の後輩であり、いつの日か恋心を抱くようになる女子大生・靖子役を中田青渚が演じるほか、大下ヒロトや木口健太、片山友希、西田尚美が出演。さらに、ぱいぱいでか美、どんぐり、いまおかしんじ、増子直純(怒髪天)、MONO NO AWARE、ニーネといった超個性的な面々も集結している。
主人公の劔がハロプロにハマるきっかけとなったアイドル・松浦亜弥役を演じるのは、同じくハロー!プロジェクトのアイドル「BEYOOOOONDS」の山﨑夢羽。映画化の情報解禁時から、誰が”あやや”を演じるのかと、ハロプロファンの間で話題になっていた中で、見事山崎が物語をリードする重要な役どころを射止めた。
山﨑夢羽は、尊敬する松浦を演じるにあたり、「こんなに嬉しいなということはないです」と語る一方、「歌って踊るシーンではなかったので、どうやって松浦さんを表現したらいいのかが難しかったです。でも、応援してくださっている方に雰囲気が松浦さんに似ているねと仰っていただくことがあったので、このまま頑張ろうという気持ちで取り組みました。精一杯出来たと思います!」と撮影シーンを振り返っている。