特別展「奇才 ―江戸絵画の冒険者たち―」が、山口県立美術館にて2020年7月7日(火)から8月30日(日)まで、あべのハルカス美術館にて2020年9月12日(土)から11月8日(日)まで開催される。
特別展「奇才 ―江戸絵画の冒険者たち―」は、“異端”とされた有名・無名の画家たちの中から、斬新な表現に挑んだ「奇才」の作品を集めた展覧会。京都・大坂・江戸の三都だけでなく、日本全国で「奇」を追求した絵師たちが一堂に介する。なお、本展は、東京都江戸東京博物館で2020年6月に開催された。
江戸絵画史において、各流派の様式からはみ出した画家たちは異端とされていた。そんな中、1960年代末頃からは、自由で斬新な発想をする画家たちを「奇想の系譜」として見直す動きが活発化。さらに、1970年代以降には、郷土に埋もれた個性的な画家たちも発掘されていくことになる。
本展で紹介するのは、過激で強烈な個性を放つ絵師として国際的にも大きな注目を集めている、伊藤若冲や、曾我蕭白、歌川国芳など。
また、江戸絵画史において流派別に語られてきた円山応挙など“主流派”の絵師たちも、斬新で個性的な絵画表現を追い求めており、既成の枠を打ち破った画家として「奇想の系譜」に含め、作品を紹介する。
「祭屋台天井絵」は、葛飾北斎が80歳を過ぎて、信州・小布施に行って描いたと伝えられる、それぞれ上町、東町の2面、計4面構成の作品。「上町祭屋台天井絵 女浪」は、そんな上町2面の中の、男浪・女浪と俗称される女浪を描いたものだ。
【詳細】
特別展「奇才 ―江戸絵画の冒険者たち―」
・山口展
会期:2020年7月7日(火)~8月30日(日)
会場:山口県立美術館
住所:山口県山口市亀山町3-1
TEL:083-925-7788
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般1,400円(1,200円)、シニア(70歳以上)・学生 1,200円(1,000円)、18歳以下 無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※障害者手帳等の持参者とその介護者1名は無料
・大阪展
会期:2020年9月12日(土)~11月8日(日)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16階
TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金 10:00~20:00 / 月土日祝 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:9月28日(月)、10月12日(月)・26日(月)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、大高生 1,000円(800円)、中小生 500円(300円)
※( )は前売りおよび15人以上の団体料金
※前売券は2020年7月4日(土)から9月11日(金)まで販売
※障がい者手帳の所持者は、美術館チケットカウンターで購入した本人と付き添い1名まで当日料金の半額
※東京会場は下記日程で終了済。
会期:2020年6月2日(火)〜6月21日(日)
会場:東京都江戸東京博物館