展覧会「夢二デザイン1910-1930 ─千代紙から、銀座千疋屋の図案まで─」が、東京の竹久夢二美術館にて、2021年6月27日(日)まで開催される。なお、4月26日(月)から臨時休館していたが、6月2日(水)より再開。
センチメンタルな画風の美人画を描き、大正ロマンを代表する画家・詩人として知られる竹久夢二は、“かわいい”というキャッチコピーを使用し、自らデザインしたグッズを売り出す“グラフィックデザイナー”の先駆的存在でもあった。
夢二は、伝統と近代、そして和と洋の美術様式を交差させて、洗練されたデザインを幅広く手掛けた。そのジャンルは、千代紙や絵封筒といった身近な日用品から、雑誌や楽譜の表紙、そして商業図案に至るまで多岐にわたる。
展覧会「夢二デザイン1910-1930 ─千代紙から、銀座千疋屋の図案まで─」では、夢二の“グラフィックデザイナー”としての側面に着目し、1910年代から1930年代までのあいだに手掛けた作品を展示。西洋の美術様式からの影響を考察しつつ、夢二デザインの世界をひもとく。
会場では、日本画「夏姿」に見るような着物の柄、75冊も手掛けることとなった文芸雑誌『若草』などの雑誌表紙、楽譜表紙、本の装幀、そして銀座千疋屋が月刊で発行した小冊子『fruits』のための図案など、約280点の作品を展示する。
また、参考展示である「夢二と同時代のデザイン」コーナーでは、杉浦非水、津田青楓、恩地孝四郎、小林かいちなどによるデザイン作品も、あわせて楽しむことができる。
展覧会「夢二デザイン1910-1930 ─千代紙から、銀座千疋屋の図案まで─」〈事前予約制〉
会期:2021年2月11日(木・祝)~6月27日(日)
※4月26日(月)〜6月1日(火)は臨時休館
※当初の会期2021年2月6日(土)〜5月30日(日)より変更、また終了会期も6月6日(日)より延長
※美術館ウェブサイトより要事前予約(電話でも可・予約枠が埋まっていな場合は当日券も販売)
会場:竹久夢二美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-2
TEL:03-5689-0462
休館日:月・火曜日(2月23日(火・祝)は開館)、2月24日(水)、臨時休館期間
開館時間:10:30〜16:30(入館は16:00まで)
入館料:一般 1,000円、大・高生 900円、中・小生 500円
※弥生美術館もあわせて観覧可
※会期・休館日は変更となる場合あり(最新の開館状況は、美術館公式ホームページ、SNSを確認)