滋賀県立近代美術館がリニューアル。「滋賀県立美術館」として、2021年6月27日(日)に開館する。
滋賀県立近代美術館は、1984年に開館した美術館だ。約1,800件の作品を収蔵し、なかでも染織家・志村ふくみや日本画家・小倉遊亀のコレクションは国内随一を誇る。また、マーク・ロスコやロバート・ラウシェンバーグら戦後アメリカ美術を代表する作家の良作を収蔵するとともに、2016年からは澤田真一などアール・ブリュット作品の収集も開始している。
滋賀県立近代美術館は2017年4月よりリニューアル整備のため休館していたが、2021年に滋賀県立美術館として開館。「かわる かかわる ミュージアム」をリニューアルのコンセプトに、変動してゆく社会に対して柔軟に関わり続ける美術館を目指す。
リニューアルの軸のひとつが、エントランスロビーとその周辺を再構築することだ。同館はここを「ウェルカムゾーン」と位置づけ、多くの人びとが楽しめる設備を展開。ロビーにはカフェやショップを用意するとともに、同じ1階には多目的に使えるラボやポップアップギャラリーも設置する。
滋賀県立美術館では、開館に合わせて、リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」とリニューアルオープン記念コレクション展 「ひらけ!温故知新─重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに─」を開催する。
リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」では、「コミュニケーション」をテーマに、滋賀という土地にゆかりある12人の若手作家が新作を発表。新作のインスタレーションのみで構成される展覧会は、近代美術館時代も含めて同館初となる。
一方、リニューアルオープン記念コレクション展 「ひらけ!温故知新─重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに─」では、滋賀県の名品《桑実寺縁起絵巻》(重要文化財)を起点に、同館のコレクションを紹介する。
滋賀県立美術館(旧滋賀県立近代美術館) リニューアルオープン
開館日:2021年6月27日(日)
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL:077-543-2111
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、施設点検や展示入替のための臨時休館
観覧料:
・常設展示=一般 540円(430円)、高校・大学生 320円(260円)
※( )内は団体料金
※中学生以下、滋賀県内居住の65歳以上、身体障害者手帳などの所持者は無料
※常設展を開催していない期間あり
・企画展示=展覧会によって異なる。
デザイン統括、設計、広報:graf
グラフィック、サイン計画、VI:UMA/design farm
webディレクション:石黒宇宙(gm projects)
■展覧会情報
・リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」
会期:2021年6月27日(日)〜8月22日(日)
会場:展示室2・3、エントランス、ギャラリー ほか
・リニューアルオープン記念コレクション展 「ひらけ!温故知新─重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに─」
会期:2021年6月27日(日)〜8月22日(日)
会場:展示室1