2013年5月24日に創刊された「QUOTATION」のスペシャルイシュー「WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO by “QUOTATION”」。この発売を記念して、編集長のファンタジスタ歌麿呂と、フォトグラファー・映画監督である蜷川実花のトークイベントが、2013年5月26日(日)にTSUTAYA 六本木店で行われた。二人の出逢いの話から、蜷川から歌磨呂へのアドバイスまで様々な話が飛び出したトークは、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気に。トーク終了後のサイン会には長蛇の列が出来るなど、会場は大きな盛り上がりをみせた。
以下、ファンタジスタ歌麿呂 - 歌麿呂、蜷川実花 - 蜷川、司会者 - 司会
司会:本日は、QUOTATIONのスペシャルイシュー「WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO!?」の特別編集長であるファンタジスタ歌磨呂さんがホストとして、ゲストにフォトグラファー及び映画監督として大活躍の蜷川実花さんをお迎えし、スペシャルトークショーを開催したいと思います。どうぞよろしくお願いします。
司会:歌磨呂さん、まずは雑誌をご覧になった感想をお願いします。
歌磨呂:僕自身普段デザインの仕事をやっていて、編集長として本を作る機会は初めてだったので、色々勉強になりました。
蜷川:歌ちゃん、本っていうのは初めてなんですか?
歌磨呂:そうですね。全部が僕っていうのは初めてですね。
蜷川:嬉しいね。
歌磨呂:嬉しいですね!誰かのデザインをすることは沢山ありますけど。
蜷川:初めての本なんだって聞いていて、そういえば自分の最初に本が出た時ってすごく嬉しかったなと思って。歌ちゃん、アマゾンで何冊か買ったんでしょ?自分で(笑)。本屋で自分で買った?
歌磨呂:10冊買っちゃいました(笑)。
蜷川:っていう話を聞いて、あぁ、そういえば自分もそうだったなと思って。作家だと、出版社から多少安く買えるんですけど、本屋さんで並んでるのを見て何冊も買ったなぁって思い出して。
歌磨呂:そうなんだ。
蜷川:うん。やっぱりどんなに色んな仕事していても、自分の本が1冊出るってすごく嬉しいことだし、そうそうあることじゃないので、まずはおめでとうございます。
歌磨呂:ありがとうございます!
蜷川:うん、買った買った。生まれて初めて仕事をして、一番最初にこんな小さい1ページとかでも、雑誌に載った時に買ったよ。10冊くらい(笑)。
歌磨呂:そうですよね。本当に嬉しいです。
蜷川:(出演者が)すごく色んな人に愛されてるんだなっていうのが分かるラインナップで。
歌磨呂:ですね。何やっているとか、どういう想いでやっているかとか、あとは一緒に関わっている方達の色んな気持ちとか、生の声を全部載せられたらいいなと思って。なので文字が多いんですけど、結構読み応えあると思います(笑)。
蜷川:めっちゃ盛り盛りの本1冊になった。
歌磨呂:25000字、みたいな。
司会:三者対談でもすでにお話しされていますが、まずお二人の出会いのお話をお伺い出来れば。
歌磨呂:出会い・・・。
蜷川:去年の夏だよね?去年の夏に、ロボットレストランで会った(笑)。
歌磨呂:ロボットレストランで初対面。やべー!って言ったまま仲良くなっちゃった。
司会:誰かがお二人を是非合わせたいからっていうことで、セッティングされたんですか?
蜷川:そもそもは、私もよく知っているこの雑誌の出版社の代表がいて、その人が、実花ちゃんにすごく合いそうな人がいるから会わせたいって言われていて。
歌磨呂:そうですよね。僕も、ずっと紹介したいっていうお話は聞いてました。
蜷川:でも、いつ紹介してくれるんだろうって思ってたら、私達の共通の友人が、「今日歌ちゃんとロボレス行くから!」って言ってくれて。歌ちゃんって、あの歌磨呂くんで、(出版社の代表が)会わせてくれるって言ってた人だなって思って。(観客に向かって)ロボットレストランって、みなさんご存知ですか?
歌磨呂:新宿の。
蜷川:中、すごいことになってるんですけど。
歌磨呂:できたばっかりの時だよね?
蜷川:できたばっかりの時。これだけ装飾過多な私達が「負けた!」って思うようなすごい空間での初対面だったよね(笑)。
歌磨呂:色んなものがはびこってる感じありましたね。
蜷川:あの夜はすごかったよね(笑)。
歌磨呂:はい(笑)。
蜷川:それが初対面で、その後仕事をいくつか。話してて面白かったし、合いそうだなと思ったので、仕事をさせてもらった。
歌磨呂:実花さんの写真で、僕が絵を描かせてもらってモデルさんと一緒に撮るっていう企画で。
蜷川:『Mgirl』か。
歌磨呂:そう。『Mgirl』。
蜷川:私も年に2回その『Mgirl』っていう雑誌をやっていて、そこで前田敦子さんを撮影する時に、後ろで歌ちゃんにライブペインティングしてもらって、そのバックグラウンドと前田敦子さんを撮るっていうのをやって。
歌磨呂:そう(笑)。吹き出しを鏡にして、そこに僕と実花さんが写ってるっていう。
蜷川:常に私達が写り込んでる。
歌磨呂:そうそう(笑)。
蜷川:で、その後AKB48の『シュガーラッシュ』っていうミュージックビデオがあって、その中に文字が出てくるんですけど、その文字のデザインをやってもらったりとか。