巨匠セバスチャン・サルガド(Sebastião Salgado)の写真集「GENESIS(=起源)」をタッシェン(TASCHEN)が刊行。写真集は、地球上の生物と環境問題をテーマに、誰もが見たことのない地球の姿を写し出している。
「地球の46%はまだありのまま、起源の頃と同じ姿をしている」とサルガドは言う。自らの足、セスナ、船、カヌー、気球などを駆使した撮影旅行は32回を越え、極限の暑さや寒さなどの危険な状況もあるなか、サルガドは8年をかけて息を飲むほど美しい写真を撮影した。山や砂漠、海などの自然、動物、そして現代社会から離れて暮らす人々、原始的な自然と生活など、ありのままの地球の姿を通して地球環境と人間社会の関係を再考させてくれるプロジェクトとなった。
モノクロ写真での表現に定評があるサルガド。画家の巨匠レンブラントやジョルジュ・ラ=トゥールを彷彿させる写真の色調や明暗は、モノクロ写真を新しい次元へと昇華させている。代表作となった過去の長期プロジェクトとして、1993年に「Workers(=労働者)」、2000年に「Migrations(=移民)」の2つが挙げられる。新作となる今回の写真集に対してサルガドは、「これは私からの地球へのラブレターである」とコメント。
「GENESIS」は世界限定2,500部で発刊され、安藤忠雄デザインのブックスタンドつき2巻組限定版も刊行される。限定版は六本木ヒルズAGITOにて2013年6月28日(金)から7月31日(水)まで展示・販売される。また現在、ロンドン自然史博物館やトロント、ローマそしてリオなど世界中で展覧会が開催中。今後、パリ、ニューヨーク、シンガポールなどでも行われる予定となっている。
【商品詳細】
Sebastião Salgado. GENESIS
価格:11,025円
販売店舗:パルコブックセンター渋谷、代官山蔦谷書店、Maruzen&Junkudo 梅田店、心斎橋アセンス、他
【問い合わせ先】
タッシェン
TEL:03-3524-2321