吉川:そうですね。私はわりときっぱりとしている性格なので、羽花ちゃんとは違うかもしれません。好きな人にお弁当を作ったりとか、そういうこともしたことがないし、本当に真逆でした。(笑)
そんなご自身とは真逆のキャラクターを演じて、新しい発見はありましたか?
ラウール:はい。僕はキザな台詞とか今まで言わないタイプだったのですが、「あれ?言えるかも」って、徐々に言えるようになってきた。
板に付くまではいかないですが、そういう台詞が前よりもすんなり言えるようになりました。家に帰ると思い出して苦しくなるんですけど。(笑)
吉川:自分と真逆のキャラクターを演じる難しさを改めて知りました。それと同時に演じるキャラクターについて深堀りすることの面白さにも気付けました。
こういった自分と反対のキャラクターの演技をしてみたいと思ったし、もっともっと色んな役を演じてみたいなと思うようにもなりましたね。
“胸キュン”シーンが盛りだくさんの内容ですが、そういったシーンを演じてみていかがでしたか?
ラウール:仕事でもプライベートでも本当に“胸キュン”について経験不足で…どうすればいいか最初全然分からなくて。
でも逆にそれを良い方に捉えて“思うがままにやってやろう!”って振り切ることが出来ました。何かを参考にするとかではなくて、自分が“こうだ!”と思ったことをそのままやっていました。
特に意識したことは“身長差”ですね。羽花ちゃんがちょっと上を向いている感じが可愛いくて、男の子でも女の子でもこの“身長差”にはキュンとしてもらえるんじゃないかなと思っていたので、それがより際立つように意識しました。
吉川:私は“受け”なので、キュンキュンさせられている芝居をしなきゃなって思っていたのですが、ラウールさんが本当にキュンキュンさせてくれるようなお芝居をして下さって...特に意識とかはせず、受けたまんまという感じでした。
ラウール:“させてやろう!”という確固たる気持ちがあったわけでは無かったのですが、嬉しいですね。本当にドキドキ出来る様なお芝居が出来たら良いなという気持ちがどこかにあったんだと思います。
“胸キュン”だけでなく、学校やカラオケなどまさに“青春”を感じさせてくれるようなシーンもたくさんありました。
吉川:そうですね。私自身、あまり学生らしい学生生活を送れなかったので、今回の作品で“ザ・青春”な気分を味わえて嬉しかったです。
撮影の合間も、出演メンバーでずっと一緒にいたので、写真を撮り合ったり、お菓子を食べてワイワイしたりしていて。そういう時間も本当の高校生活のようで楽しかったです。
ラウール:空き時間に他の出演メンバーは写真を撮り合っていたんですけど、僕はこれまでに写真を撮る習慣が全く無かったので、中々自分から撮れなくてウジウジしてました。最終的には勇気を振り絞って備品倉庫のシーンの合間にオフな感じの吉川さんとの2ショットは撮れたんですけど…
吉川:盗撮みたいな撮り方してましたよね。(笑)備品倉庫のシーンでいえば、その時の照明と相まって、幻かなと思うくらいラウールさんの足が長かったのがあまりにも衝撃&印象的で…慌てて携帯を取り出して写真を撮りました。(笑)
シーンを鮮やかに彩る神奈川を中心としたロケーションも印象的でした。デートシーンもありましたが、映画に登場する場所でデートにおすすめのスポットはありますか。
ラウール:江の島周辺です。江の島での撮影シーンが多くて、撮影していた季節もあるかもしれませんがすっごく風景も雰囲気もキラキラしていて、魅力的な場所でした。