短編映画『春』が、2021年10月1日(金)より、アップリンク吉祥寺ほかにて公開される。主演は古川琴音。
短編映画『春』は、京都国際映画祭2018 クリエイターズ・ファクトリーほか9つの映画祭にてグランプリを受賞した他、監督・脚本の大森歩が文化庁メディア芸術祭2019新人賞、主演の古川琴音がTAMA NEW WAVE ベスト女優賞も受賞した話題作。認知症の祖父と二人暮らしをする美大生の1年間の物語を描く。
映画のモチーフになったのは、3年間祖父と二人暮らしをし、美術大学を卒業して、現在CMなどのディレクターとして活躍する大森歩自身の経験。認知症が進む祖父に、イライラが募った主人公が思わずしてしまう行動など、大森歩自身が抱いたであろう他人には見せたくないような汚い感情までも、逃げずに、繊細に描ききった。
<映画『春』あらすじ>
祖父の家に居候して二人暮らしをしている、美大生のアミ。いつも満州に行ったことを自慢気に話す祖父を、「衛生兵だったんでしょ。私も戦争したよ、受験戦争」と馬鹿にするアミは、翌年に就活を控えている。
アニメオタクの同級生・橋本が我が道を行く一方、アミは、自分の描きたいものを描くのではない”広告”の課題に苦戦し、自信を喪失していく。同時に家では、どんどんボケていく祖父にイライラが募り、アミはとうとうキレてしまうが、ある日、初めて聞く祖父の話に気持ちが動き…
主人公・アミ(古川琴音)
祖父の家に居候して二人暮らしをしている、美大生のアミ。NHK連続テレビ小説「エール」やドラマ「コントが始まる」、映画『泣く子はいねぇが』、『街の上で』などで注目を集める古川琴音が初主演を務めた。
アミの祖父(花王おさむ)
認知症がすすむアミの祖父。20年間劇団東京ヴォードヴィルショーの中心メンバーとして活躍し、舞台を中心に活動をしている花王おさむが演じる。
橋本(加藤才紀子)
アニメオタクであるアミの同級生。『海辺の映画館-キネマの玉手箱』の加藤才紀子が務める。
なお、短編映画『春』と共に、大森歩が監督を務める新作映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』も同時上映される。
【詳細】
短編映画『春』 ※映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』同時上映
公開日:2021年10月1日(金)
出演:古川琴音、花王おさむ、加藤才紀子、西智子、伊勢田世山、松山茂雄
監督・脚本:大森歩
プロデューサー:穴久保亮、谷内恒太
製作:AOI Pro.×第8回きりゅう映画祭制作作品
配給:アルミード