青森の十和田市現代美術館では、アーツ・トワダ(Arts Towada) 十周年記念「インター +プレイ」展の第2期を、2021年10月1日(金)から2022年1月10日(月・祝)まで開催する。
「インター +プレイ」展は、十和田市のシンボルロード・官庁街通りをまるごと「美術館」に見立てるプロジェクト「アーツ・トワダ」の10周年を記念して開催される展覧会。その第2期では、十和田市現代美術館の常設展示作家のひとりであるトマス・サラセーノを取り上げる。
アルゼンチン出身でドイツ在住のトマス・サラセーノは、環境や異種間の共生をテーマに、宙に浮く彫刻やコミュニティ・プロジェクト、鑑賞者が内部で過ごすことができるインスタレーションなどを手がけてきた。日本で過去最大規模の展覧会となる本展では、同館の常設展示作品《オン・クラウズ(エア-ポート-シティ)》とも関連する「クモ」と「バルーン」をキーワードに、近年の代表作を展示する。
「クモ」にまつわる作品では、カメルーンとナイジェリアに住むマンビラ族のクモを使った占いに着想した「クモのオラクルカード」シリーズから、日本のクモの伝承に基づく新作3点を初公開。また、水中で生活するミズグモの生態に着目し、ある種が新しい環境に適応するために生活様式を変化させる可能性を提示する《大気の海の底に棲む(水生クモ)》も出展する。
一方で「バルーン」に関連する作品では、空気や人の動きによってドローイングを生み出すインスタレーション《熱力学の組曲》や、燃料を使用せずに飛行する彫刻を飛ばすことができる《エアロシーン・バックパック》などを展示する。
また、「インター +プレイ」展の通期展示として、十和田市のまちなかに現代アートチーム・目[mé]が設置した《space》内では、第2期から《movements》を公開。同作は、俯瞰すれば無数の黒い生き物の群れのように見えるが、近寄ると時計の針が音を刻みつつ動いているのがわかる。
さらに、会期中の2021年11月6日(土)・7日(日)には、問題行動トリオがパフォーマンス「三本木散歩」を行う。
アーツ・トワダ(Arts Towada) 十周年記念「インター +プレイ」展 第2期
会期:2021年10月1日(金)〜2022年1月10日(月・祝)
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
開館時間:9:00〜17:00(最終入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月27日(月)〜1月1日(土)
観覧料:企画展個別料金 一般 800円、団体(20名以上) 700円、高校生以下 無料
■出展作家
・第2期=トマス・サラセーノ
・全期=鈴木康広(十和田市現代美術館 前庭に展示)、目[mé](まちなかに展示)
・パフォーマンス=問題行動トリオ(野村誠+佐久間新+砂連尾理)
■パフォーマンス
問題行動トリオパフォーマンス「三本木散歩」
開催日:2021年11月6日(土)・7日(日)
時間:13:30〜15:30
会場:十和田市現代美術館 周辺、十和田市まちなか
※料金は未定
※日程や実施内容などは変更となる場合あり
【問い合わせ先】
十和田市現代美術館
TEL:0176-20-1127