企画展「谷中佑輔 弔いの選択」が、青森の十和田市現代美術館にて、2024年12月7日(土)から2025年3月23日(日)まで開催される。
谷中佑輔(たになか ゆうすけ)は、1988年大阪に生まれ、ドイツ・ベルリンを拠点に活動してきたアーティストだ。彫刻とダンス、パフォーマンスなどを発表してきた谷中は、人間の身体を自律したものではなく、周囲から影響を受けるものとして捉え、身体が環境や他者との関係のなかでどのように現れうるかについて表現している。
企画展「谷中佑輔 弔いの選択」は、美術館では初となる谷中の個展。老いや病気、怪我、障害など、身体が持つ弱さと、それを克服しようと発展を続ける医療技術が人々に抱かせる欲望や希望、そしてままならない脆さのもとで生きることなどに着目しつつ、新作のインスタレーションや彫刻、映像インスタレーション、パフォーマンスを展開する。
本展では、再生医療についてのリサーチから生まれた、新作の彫刻を発表。医療器具をモチーフにした金属の部品や腐食させたブロンズ、内臓を彷彿とさせる有機的なガラスなどを組み合わせた作品を紹介する。また、谷中の弟が事故に遭ったことを契機に構想された、日本未公演のパフォーマンス《Gallop》を、インスタレーションとして発表する。
さらに、パフォーマンス《空気きまぐれ》の記録映像も。同作は、空気が聴覚障害者と健常者の身体に対してどのように作用するのか、またその空気を通して、どのように聴覚障害者と健常者はコミュニケーションをとることができるのかをテーマとした作品だ。会場では、字幕付きの記録映像を上映するとともに、パフォーマンスに登場するオブジェクトをあわせて展示する。
企画展「谷中佑輔 弔いの選択」
会期:2024年12月7日(土)〜2025年3月23日(日)
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
開館時間:9:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日、ただし1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、12月23日(月)〜1月1日(水・祝)、1月20日(月)〜24日(金)
観覧料:一般 1,800円(常設展含む)、高校生以下 無料
■パフォーマンス《Gallop》
日程:2024年12月7日(土)・8日(日)
会場:十和田市現代美術館 企画展示室
時間:16:00〜16:30
料金:無料
※要企画展チケット
【問い合わせ先】
十和田市現代美術館
TEL:0176-20-1127