映画『ケイコ 目を澄ませて』が、2022年12月16日(金)より公開される。主演は岸井ゆきの。
映画『ケイコ 目を澄ませて』は、『きみの鳥はうたえる』がベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品され、2018年映画芸術日本映画ベストテン1位にも輝いた三宅唱監督の最新作。耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案に脚本を書き上げ、16mmフィルムに焼き付けた。劇伴を使用しない、環境音も細やかに設計するなど、“音”にまつわる演出にも注目だ。
主人公ケイコを演じるのは、『愛がなんだ』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝き、2022年も『やがて海へと届く』『大河への道』と出演作画立て続けに公開される岸井ゆきの。『ケイコ 目を澄ませて』では、第46回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞に輝いた。
また、ケイコを根気よく指導するも、視力を失いつつある会長を、三浦友和が演じる。
その他、仙道敦子、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子など、実力派キャストが勢揃い。ケイコの同級生役として、ろう者の俳優である山口由紀、長井恵里も出演している。
■主人公・小河ケイコ(岸井ゆきの)
生まれつきの難聴と付き合いながらプロボクサーとなった主人公。日々の練習にひたむきに向き合い、家族や会長たちの想いに触れ、その想いに応えるように“目を澄ませて”鍛錬を重ねる。演じる岸井ゆきのは、プロボクサー役としてクランクインの約3か月前から厳しいトレーニングを行ったほか、劇中で使われる手話の練習など、入念な準備を行い撮影に臨んだという。揺れ動くケイコの感情の機微を、言葉ではなく眼差しで表現した岸井ゆきのの演技に注目だ。
■会長(三浦友和)
再開発が進む下町で小さなジムを運営する会長。セコンドの指示もゴングの音も聞こえないケイコを受け入れ、根気強く指導を行う。ケイコに指導を行いながらも、次第に視力を失っていく。
■林誠(三浦誠己)
■松本進太郎(松浦慎一郎)
■小河聖司(佐藤緋美)
■小河喜代実(中島ひろ子)
■会長の妻(仙道敦子)
■ケイコの同級生(山口由紀、長井恵里)
映画『ケイコ 目を澄ませて』は、第72回ベルリン国際映画祭<エンカウンターズ部門>へ正式出品。<エンカウンターズ部門>とは、2020年より新設されたコンペティションで、新しい視点を含む大胆な作品や革新的な監督の発掘に重きを置き、優れたインディペンデント作品や多様性のある物語が選出される。
また、第35回東京国際映画祭にも出品。映画人をはじめ、早くも熱い注目が注がれている。
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書き留めた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す。
【詳細】
映画『ケイコ 目を澄ませて』
公開日:2022年12月16日(金)
出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
監督:三宅唱
原案:小笠原恵子『負けないで!』(創出版)
脚本:三宅唱、酒井雅秋
制作プロダクション:ザフール
配給:ハピネットファントム・スタジオ