神奈川県立近代美術館 葉山では、コレクション展「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」を、2022年4月16日(土)から6月12日(日)まで開催する。
絵画や立体作品は、筆や手指によるさまざまな質感を持っている。コレクション展「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」では、近年収蔵・修復された作品から、マチエールの味わいや奥行きを感じられるものを紹介。川端実、田中岑、若林奮など、11名の作家による絵画と立体作品を展示する。
また、本展では、1964年から晩年まで北鎌倉にアトリエを構えた洋画家、中尾誠を特集。1937年に生まれた中尾は、パターン化された形と軽やかな筆致により、詩的でリズミカルな絵画を手がけた。会場では、パウル・ツェランの詩に触発された作品など、学生から晩年までの各時代を代表する7点を紹介する。
さらに、同時開催の企画展「生誕100年 朝倉摂」にあわせて、朝倉摂の妹で彫刻家であった朝倉響子も紹介。手足が長く、颯爽とした雰囲気の女性像を得意とし、1970年代後半以降は、海外のファッションモデルなどをモチーフとした作品を制作した。本展では、優れた彫刻家に贈られる中原悌二郎賞優秀賞を1982年に受賞した《Nike》をはじめ、3点の作品を目にすることができる。
コレクション展「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」
会期:2022年4月16日(土)〜6月12日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室3b
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 250円、20歳未満・学生 150円、65歳以上 100円、高校生 100円
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介助者原則1名は無料
※同時開催の企画展「生誕100年 朝倉摂」の観覧券で、同日に限りコレクション展を観覧可
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:5月1日、6月5日)は、18歳未満の子ども連れの家族は割引料金(65歳以上のぞく)で観覧可
※その他の割引については問い合わせのこと
※入場制限を行う場合あり
※最新情報と来館に際しての注意事項は美術館ウェブサイトなどにて確認のこと
■出品予定作家
有馬さとえ、難波田龍起、川端実、野見山暁治、田中岑、朝倉響子、若林奮、中尾誠、吉田克朗、淀井彩子、鶴見厚子
【問い合わせ先】
神奈川県立近代美術館 葉山
TEL:046-875-2800 (代表)