2013年サンダンス映画祭で「作品賞」と「観客賞」のダブル受賞という快挙を成し遂げ、カンヌ国際映画祭でも“ある視点部門フューチャーアワード”受賞と、弱冠27歳の新人監督ながら全世界からの絶賛を集め、現在数々の賞レースを席巻中の映画『フルートベール駅で』。わずか7館の公開スタートから異例のヒットにより1063館へと拡大公開され、名もなき青年の死に全米の人たちが泣いたことが社会現象となった事件を元に描く衝撃作だ。その『フルートベール駅で』が2014年3月21日(金・祝)から日本で公開される。
2009年の元旦に、新年を迎え歓喜に沸く人たちでいっぱいのフルートベール駅で、22歳の黒人青年オスカー・グラントが射殺された事件を基にした本作。彼が事件に巻き込まれる前の“人生最後の日”を描くことにより、ニュースなどで報じられた人種差別という一面だけではなく、一人の人間の非業の死がいかに悲しく、どれほど周囲の人を傷つけるものであるか、そして、ただ一人の人間の命が、いかに重く尊いものなのかを観る者の心に訴えかける。
監督は、初長編作となる1986年生まれの弱冠27歳の新人ながらもその才能を高く評価されているライアン・クーグラー。米ワシントン・ポスト紙に「驚異的なデビュー作」と評されるなど、今後の作品にも注目が集まる期待の新人監督となった。また主演のオスカー・グラントには『クロニクル』のマイケル・B・ジョーダン。そのほか母親役にアカデミー賞女優オクタヴィア・スペンサー、クーグラー監督の才能にほれ込み製作に名を連ねているアカデミー賞俳優フォレスト・ウィテカーが本作を支えている。
■ストーリー
2009年元旦。新しい年を迎え歓喜に沸く人々でごった返すサンフランシスコ「フルートべール」駅のホームで、22歳の黒人青年が、警官に銃で撃たれ死亡した。丸腰の彼は、3才の娘を残しなぜこのような悲惨な死を迎えることになったのか。本作は彼が事件に巻き込まれる前の“人生最後の日”を描いている。決してニュースを見ているだけではわからない、一人の人間の非業の死が、いかに悲しく、周囲の人を傷つけるか、そして、ただ一人の人間の命が、いかに重く尊いものなのかを描き出し、観る者の心に訴えかける。
【作品情報】
『フルートベール駅で』
原題:FRUITVALE STATION
出演:マイケル・B・ジョーダン (『クロニクル』)、オクタヴィア・スペンサー (『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)
監督:ライアン・クーグラー
製作:フォレスト・ウィテカー
配給:クロックワークス
2013年 / アメリカ / ビスタサイズ / dcp5.1ch / 85分 / PG12
2014年3月21日(金・祝) 武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開
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